言葉が人に感銘を与えないばかりではなく、軽んじられるようになってどれくらい経つのだろうか。政治家の発言は言うに及ばず、学校教育の現場では反動的な教育家が動員され、立法に際してはできるだけ不愉快な、感激を与えない字句が選択されるようになって久しい。また為政者によって民衆を主権的地位から遠ざけようとする日々の積み重ねの結果、民主的社会の成熟は妨げられ、不公正に対して声をあげない民衆が育てられてきた。戦後の保守政治をボス政治と言い換えるのならば、全てをボスたちに委ねてきた。その結果、民衆は長く自由意志を欠いてきたのではないだろうか。 「もし個性なるものが、他者がかかわることによってしか救われないほどコチコチのものであるなら、そんなものはくたばるがいい」(『ベルトルト・ブレヒトの仕事』から)。 反人間的時代の閉塞感や無力感が漂い、個の自由空間が小さく狭まる中で、辺見庸さんは今年、『自分自身への審問』を上梓されました。自分自身への審問を通して、言葉によって「個」を取り戻し、「民衆」が「主権者」たることを呼び戻すには、「民衆」が憲法を護らねばならないのではないでしょうか。「病んだ身体を世界にこすりつけるようにしてものを感じ、見る」作家・辺見庸さんが、病身をおして登壇して語る言葉に耳を傾け、ともに考えたいと思います。(文責=アジア記者クラブ事務局長・森広泰平) |
辺見庸 講演会 個体と状況について〜改憲と安倍政権〜 2006年12月7日(木)開場18:00 開演18:30 明治大学アカデミーコモン・ホール 東京都千代田区神田駿河台1-1 地図:http://www.meiji.ac.jp/campus/suruga.html 定員1100名 当日1500円 前売1200円
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