2003年01月29日12時26分掲載  無料記事
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4万人が反戦デモ、世界社会フォーラムが閉幕

 【ポルトアレグレ(ブラジル南部)28日=宮下洋一】当地で今月23日から開催されていた「第3回世界社会フォーラム」は27日夜(日本時間28日午前)、フォーラム終了の一環として4万人による反戦デモが行われ、閉幕した。 
 
 デモ行進を行った参加者らは、現存の新自由主義経済と国際政治システムに強い反対を示した。フォーラム期間中、ユースキャンプ場で生活を送っていた若者たち2万5000人を中心に、「戦争をやめろ!」と叫ぶ声が町中に響き渡った。また、デモ参加者たちの中には、今回のフォーラムで主要議題の1つとなった「米州自由貿易地域」(ACLA)への反対を訴える人々の姿も際立った。 
 
 フォーラムに参加した非政府組織(NGO)や反グローバリズム活動家らは同日、反戦に向けた大規模な世界デモを行うため、来月15日を実行日に決定したことを発表した。 
 
 今年の「第3回世界社会フォーラム」には、156カ国から計10万人が参加。「もうひとつの世界は可能である」(フォーラムの合言葉)ことを訴え、実行計画に移行する意気込みを示した。来年の開催地はインド。 


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