2003年02月16日05時05分掲載
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田宮氏粛清説は「でっち上げ」 よど号グループが新潮記事に反論
【東京１６日＝稲元洋】乗っ取り事件で北朝鮮に渡った「よど号グループ」は１６日までに、週刊新潮１月３０日号が、よど号グループのリーダーだった故・田宮高麿氏の死は、金正日氏による粛清だった可能性があると報じたことについて、同グループのホームページを通じて「とんでもないでっちあげ」と全面否定した。
ホームページによると、記事は金正日氏と田宮氏の「論争」が「拉致問題をめぐるものであったかもしれないとしながら、我々が拉致に関与していたことへの傍証に巧妙に仕上げ」ていると指摘。記事は筆者のジャーナリスト高沢皓司氏が「拉致工作などへの後悔にさいなまれていた田宮」という思い込みを拡大させて書いた記事だと反論している。
記事には「あいた口がふさがらない」とし、「故人の高潔な人格を冒涜する」内容だと批判している。
週刊新潮に高沢氏が執筆した記事は、１９９５年１１月３０日の朝、平壌の自宅のベットの下に転がった状態で発見され、心労による心臓まひとされている田宮の死因について�‥諜椹瓩歪蟯�的に健康診断を受けており、心臓に疾患はなかった�■坑暁�に北朝鮮を訪問した高沢氏に対し、旧知の北朝鮮労働党の幹部が「田宮さんがどうして死ぬことになったかわかりますか？」と謎をかけて口をつぐんだ�Ｋ鳴�鮮政府高官が「死ぬ数日前、田宮氏は金正日氏と会って議論、怒鳴り合いになった」と証言したーなどを指摘、粛清の可能性を示唆していた。
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