2004年05月24日12時25分掲載  無料記事
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豪州のヨット隊ナウルに向け航海中 亡命者の解放求めるのが狙い

【ディリ24日=和田等】南太平洋に浮かぶ小国、ナウル共和国の難民収容施設に拘束されている亡命希望者の全員解放を求め、オーストラリアの難民の権利擁護活動家らがナウルに向けてヨットによる航行を続けている。「希望の小艇隊」と称するヨット隊の第1陣は、5月15日にシドニーを出発。23日にはヨット2隻にオーストラリア人8人が分乗しナウルに向かった。ナウル政府はヨット隊に対する入国ビザの発給を拒否しているが、ヨット隊は6月20日の世界難民の日までにナウルに到達することを目指している。 
 
 ナウルには、アフガニスタンやイラク出身の亡命希望者260人が収容されている。ナウルにいる難民は、オーストラリアの管轄下にある。オーストラリア政府が、相次いで収容者の一部を難民として認定しており、収容者の数は今後、大幅に減少する見通し。ヨット隊が依然ナウルに向けて航行しているのは、残りの収容者全員の解放を求めるためだ。 
 
 AAP通信によると、ブリスベン川の川岸で実施された23日の壮行式には、難民の権利擁護を訴える活動家など約200人が参加した。 
 
 オーストラリア政府は5月14日以降、ナウルに拘束されているアフガニスタン人131人の難民認定を認めている。 
 
 バンストン移民相は、オーストラリアの管轄下にある、ナウルに拘束されている別のアフガニスタン人亡命希望者25人の難民申請に対する決定を近く下すことを明らかにしている。 


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