2005年08月23日17時30分掲載  無料記事
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「炭火焼き」実は香料、じゃがいもに放射線 「SPA!」が食品表示のうそを告発

 【東京23日=稲元洋】23日発売の週刊誌「SPA!」は、外食産業の店内表示をはじめとした消費者向けの表示や広告などについて、「表示の大ウソを見破る技術」と題し、うそを具体的に暴いた記事を「スクープ」として報じた。 
 
 同誌によると、たとえば居酒屋で「炭火焼き」とメニューに表示されている焼き鳥には、実際に炭火で焼いたものではなく、炭火風味の香料をかけた業者の店舗向け製品を使っている場合があるという。 
 
 居酒屋チェーン店の中には、店内で炭火風味の香料をタレに混ぜるだけで、実際には炭火で焼いていない場合もあるとし、同誌が実際にある焼き鳥店を取材、炭火で焼いているところ見たいと申し入れたが、拒否されたエピソードを紹介している。 
 
 焼き鳥以外では、生ビールに水を混ぜて薄めるなど客をあざむく行為をしている居酒屋チェーン店もあると指摘している。 
 
 外食産業以外の食品表示の問題点としては、「北海道の士幌農協」が行っている行為として「年間数万トンのジャガイモに放射線を浴びせて芽が出ないようにしている」例を指摘。この問題を同誌は、田島眞実践女子大教授の話として紹介しているが、士幌農協側のコメントなど同農協側への取材結果は報じていない。 
 
 このほか、遺伝子組み換え作物をめぐる表示についても同教授の指摘として「醬油は表示義務はなく、遺伝子組み換え大豆を使っている可能性はかなり高い」と報じている。 


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