2005年11月08日02時29分掲載  無料記事
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米高校生の間で校内セックス目立つ

  【コングレス(米アリゾナ州)6日=マクレーン末子 】米国でのセックスの低年化は今に始まったことではない。が、最近父兄や教育関係者を悩ましているのは、学校内で性行為を楽しむ生徒が増えていることだ。他にいい場所が見つからないという理由に加えて、生徒たちは、守衛や教師に見つかるかもしれないというスリル感を味わっているという。 
 
 米紙ワシントン・ポストによると、先月バージニア州オズボーン高校講堂で「不道徳」行為が発覚した。授業後、グループセックスをしていた2人の女子生徒と3人の男子生徒、その場に居合わせその行為を見ていた3人の男子生徒が守衛に見つけられた。講堂に設置されたカメラから8人が割り出され、全員が停学処分となった。 
 
 「長年教育界にいるけれど、こんなケースは初めてだ」と、同州学校職員のジョン・ボロンカイさんは言う。が、生徒のモラル観を信じたい教師や親たちとは違って、校内での性行為は大人が思っている以上に頻繁に行われているという。 
 
 それを裏付けるように、今年メリーランド州やバージニア州の高校では、体育館、駐車場、トイレの中などでの性行為が見つかり、生徒たちは停学処分や、年齢によっては逮捕されている。 
 
 米国では、同意による性行為の最低年齢が法律で定められている。州によって異なるが、ハワイ州の14歳を除いては、16歳から18歳となっている。また、いずれかがその最低年齢に満たない場合、同意であったとしても、法的にはレイプと見なされる。 
 
 が、法定年齢と現実とはかなりの差があり、疫病管理・予防センターによると、15歳から19歳までの半数以上は性体験があるという。 
 
 バージニア州、ウイリアム高校を今年6月に卒業したジャシカ・ミラーさんは、「校内でのセックスの魅力は、してはいけないことをするところにある。後でクラスで言いふらせるじゃない」と話す。 
 
 また、セックスには進歩的な意見の両親を持つミラーさんは、「なぜ大人たちが、そんなに騒ぐのかわからない」とも言う。 
 
 高校生を持つ父兄の多くは、自分たちの若い頃と比較し、校内での行為に驚きを隠せず、「うちの子に限ってそんなことはない」と思っている。が、一方、セックス情報氾濫の中で育った10代には、多くの父兄がショックを受けていることは、逆に驚きでもあるようだ。 


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