2005年11月18日00時21分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=200511180021235

木材伐採のマレーシア企業が契約違反? ソロモン諸島で批判浴びる

 【クアラルンプール17日=和田等】マレーシア企業の海外進出が目立つ中、南太平洋に浮かぶソロモン諸島ではマレーシアの木材会社が同諸島での木材伐採に伴う事業ライセンス取得の条件を満たしていないとして、同ライセンスのはく奪を求める動きが出ている。 
 
 ライセンスはく奪を勧告したのは同諸島の会計監査院で、非難の対象になっているのはシルバニア・プランテーション・プロダクツ社。 
 
 オーストラリアの公共放送ABCによると、同社は伐採事業ライセンスを取得する条件として、同諸島のサンタイサベル島に油ヤシ農園を開拓することを求められていた。しかし、同社はこれを実行せずに木材伐採・輸出を進めているというのが会計監査院の主張だ。同院は森林局に提出した特別会計監査報告書でこの問題を指摘した。 
 
 ライセンス取得の条件としてシルバニア社は、2002年末までにサンタイサベル島に4000ヘクタールの用地に油ヤシ農園を造成することを求められていたが、実際に同社が油ヤシを植林したのは700ヘクタールのみにとどまっているという。 
 
 会計監査院はこうした同社の行為を、ライセンス取得の際に交わした契約に違反すると言明、さらに同社が関税免除優遇措置を悪用するような行為をとっているとも批判している。同社は農園開発の専門技能がないにもかかわらず、木材伐採を行うため、油ヤシ農園開発を口実に使っただけではないか、との疑問も投げかけている。 
 
 会計監査院はその上で、同社が関税の減免措置を利用してソロモン諸島の各地で伐採した木材を安く輸出していると指摘、同社の行為は政府の税収に損失を与えているとして、歳入監督部署に同社への調査を実施するよう勧告している。 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。