2005年12月15日14時46分掲載  無料記事
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芸者役のチャン・ツィイーに中国で批判の声 話題作「SAYURI」に主演

  【クアラルンプール15日=和田等】ロブ・マーシャル監督の話題作「SAYURI(メモワールズ・オブ・ア・ゲイシャ)」に芸者役で出演している中国人女優チャン・ツィイー(26)に対して、中国内で厳しい批判の声が出るなど、日中両国の関係悪化が文化面にも及んでいる。 
 
 シンガポールの英字紙ストレーツ・タイムズによれば、中国内のインターネットの書き込みページ上で浴びせられている主な批判には、「チャンの役柄(芸者役)は売国奴的でけしからん。自分の魂を売るとはあさましい。切り殺してもあきたらない」といった激しいものが多いという。 
 
 当のチャンは、「役者だからいろいろな役がまわってくる。その辺を理解してほしい」と言葉少なに釈明している。チャンは2000年公開の「初恋の来た道」でブレークした女優。 
 
 また、チャンは13日、今回の「SAYURI」出演により、ゴールデングローブ賞の主演女優賞にノミネートされたばかりで、その演技力が高い評価を受けている。 
 
 この映画は日本の花柳界を舞台にした作品。1997年に出版されたアーサー・ゴールデンのベストセラー「メモワールズ・オブ・ア・ゲイシャ」(邦題;さゆり)が原作で、元芸者「新田さゆり」という女性が晩年、米国である歴史家に自分の前半生を語るという内容。 
 
 スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を手がけた「SAYURI」には、ほかに元ミス・マレーシアのミシェル・ヨー、コン・リー、渡辺謙、役所広司、工藤夕貴、桃井かおりらが共演している。 


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