2006年01月23日13時44分掲載  無料記事
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中東

昨年のイラクでの米兵死者、前年とほぼ同数 年間通じても状況改善みられず

  【東京23日=河合敦】イラクにおける多国籍軍の死者数の詳細を調査している米サイト「イラク連合軍犠牲者」(IRAQ COALITION CASUALTY)によると、2005年1年間のイラクにおける米軍の死者数は846人に上り、04年の848人とほぼ同数で、年間を通じてもイラクにおける治安改善の兆候は年間を通じてもみられなかった。 
 
  昨年の死者数が最も多かったのは1月の107人、次いで10月の96人、11月の84人。 
 
  開戦以来の米兵死者総数は昨年10月に2000人を突破した後も増え続けており、23日現在2225人に達している。多国籍軍全体の死者も同日現在、2426人と2500人に迫ろうとしている。 
 
  国別では米軍についで死者数が多いのは英軍の98人、次いで03年11月にナシリヤでの自爆攻撃で19人が一度に死亡したイタリアの27人、以下はウクライナ18人、ポーランド17人、ブルガリア13人と東欧諸国の兵が多い。 
 
  今年1月になってからの米兵死者45人。一日平均の死者は2.05人と前年平均をやや下回っているが、過去のデータをみると、イラクにおける多国籍軍死者数には数カ月単位の「波」があり、状況改善といえるまでの統計的な裏付けは認められない。 


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