2006年02月14日19時51分掲載  無料記事
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ビッグフットはいる?マレーシアの州首相が存在肯定

【クアラルンプール14日=和田等】ハリウッド映画のキングコングが話題となっている中、マレーシアには本物が存在するのではないかと地元で噂になっている。地元当局が「ありえない。作り話だ」と否定したことから、一度は騒ぎが下火になったように見えた。しかし最近、地元の州首相(県知事)がその存在を肯定する発言をしたため騒ぎが再燃している。 
 
 騒動の発端になったのは、マレーシア南部のジョホール州コタティンギの近くで、先住民のオラン・アスリが昨年11月、キングコングのような毛むくじゃらの巨大類人猿の家族を目撃した、とのマレーシアのメディアの報道だ。昨年12月から映画のキングコングが上映されていたことも重なり、地元はこの話題で持ちきりになった。 
 
 報道によれば、オラン・アスリが目撃したマレーシア版の“キングコング”の身長は2メートル40センチから3メートルで、直径50センチほどの大きな足跡を残したという。この類人猿は、ビッグフットとも呼ばれ、ほかの国でも目撃情報がある。ビッグフット探しが過熱し、隣国シンガポールからも探検隊が派遣された。 
 
 一方、ジョホール州公園局は今年初め、「ビッグフットやキングコングのような大きな類人猿が州内のジャングルにいるなどありえない。作り話だ」と、否定的な談話を発表した。これにより、いったんは騒ぎが下火になったかにみえた。 
 
 しかし、2月に入ってマレー字紙のミングアン・マレーシアは、ガニ・オスマン同州首相が「ビッグフットが州内に存在する」と発言したと伝えた。 
 
 同紙によれば、ガニ同州首相は「オラン・アスリには空気の臭いをかぎとり、足跡を追うことでビッグフットの存在を感じることができる本能がある。彼らが作り話をするとは思えない」と語った。 
 
 さらに州首相は「私たちの独自調査によっても、ジョホール州のジャングルにビッグフットが存在することが裏づけられそうな結果が出ている」とも語った。 
 
 この発言のためマレーシアではビッグフット騒動が再燃し、今後も続きそうな気配だ。 


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