2006年02月15日15時13分掲載  無料記事
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20歳年下の“父親” が元女性教師相手に子の親権争う 

   米オハイオ州ストロングズビルで、女性教師と高校時代に性的関係を持っていた約20歳年下の男性が、二人の間に生まれた男の子の親権をめぐり裁判で争っている。女性教師が生徒と関係を持ったのは、女性が36歳、生徒が17歳の時だったという。女性教師と年下の教え子とが絡む騒動は、米メディアが飛びつく話題の一つで、今回も米大手テレビ局が全国ニュースで報じている。(ベリタ通信=苅田保) 
 
 各種報道を総合すると、子どもの親権を主張しているのは、スティーブン・ブラディガンさん(20)。オハイオ州にあるストロングズビル高校時代の2002年末、ブラディガンさんは、女性教師のクリスティーン・スカーレットさん(39)と親密な間柄になった。 
 
 スカーレットさんは当時高校で英語のクラスの代用教員を務めていた。彼女は、クラスの学習意欲を向上させるため、成績の上がった者とデートし、ディナーを一緒に取れるご褒美を約束した。その結果、高校フットボールのキャプテンで人気者のブラディガンさんが、その褒美を手にした。 
 
 2002年11月、二人はレストランで会食した後、駐車場へ。停車中の車内の中で女性教師は、彼女の腕を回し、キスしようとしたという。ブラディガンさんの記憶では、驚いて教師を押しのけたところ、教師は泣き出した。しかし、二人はその後結局車内で性的関係を持ったという。 
 
 ブラディガンさんは、教師との関係を家族には秘密にしていたが、その後教師から連絡があり、ブラディガンさんの友人の家で秘密デートをした。その際、教師はビールを持参したという。このデートは、友人の父親に見つかり、ブラディガンさんの両親の耳に入ることになった。 
 
 その後の動きは、当事者の話が食い違っており、はっきりしない。学校側は、直ちに女性教師を解職したとしているが、女性教師は、正規の教師が着たのでやめたと話している。通報を受けた学校側は当時、教師に対し「ブラディガンさんと性的関係を持ったのか」と問い質したが、教師は「していない」と答えたという。 
 
 ブラディガンさんの両親も警察沙汰になるのを嫌がり、女性教師を警察に訴えなかった。訴えていれば、女性教師は、当然未成年者に対する「性的虐待」で逮捕されるところだった。 
 
 普通はこの段階で関係が途切れるところだが、二人はその後2年間も交際を続け、男の子も生まれている。子どもは現在2歳になっているが、二人はすでに別々の人生を歩んでいる。 
 
 女性教師には夫があり、9歳の娘もいる。夫は、現在2歳の男の子の面倒をみている教師を支援しているという。教師をやめた後、現在は家具店でパートの仕事をしている。 
 
 ブラディガンさんは、時々、息子に会っていたが、最近家族とともに単独の親権を主張して裁判所に訴えを起こした。なぜ単独の親権を主張したのか理由はわかっていない。同時に、学校や警察に対しても、問題を起こした女性教師に対し、適切な対応を取らなかったとして訴えを提起している。 
 
 これに対し、女性教師の弁護士は、教師が生徒と性的関係を持ったのは、彼女が学校を辞めた後だと主張。二人は、お互いに魅かれたであり、なんら違法性はなかったと述べている。 


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