2006年04月13日17時38分掲載  無料記事
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女性の52%が15歳以下で結婚:イエメン

 【東京13日=齊藤力二朗】アラビア半島の貧困国のイエメンでは、8歳から結婚する少女もいるなど最近女性の早婚化が顕著だ。原因は、義務教育終了前に娘の通学を止めさせることに加え、貧困の深刻化、純潔を重視する社会風土、「売れ残り」女性への風当たりの強さなど様々あるという。ミドル・イースト・オンラインが伝えた。 
 
 最近イエメンの2つの県で行われた1495組の夫婦を対象にした若年婚に関する調査によると、ここ2年間で15歳以下で結婚をした比率が女性で52.1%であるのに対し、男性では6.7%にすぎないことが明らかになった。 
 
 また、早婚少女の文盲率は43%に上る。へき地の農村部での早婚少女の割合は、都会の少女の倍近くに達する。 
 
 サナア大学でこの調査を行った女性・開発研究センターは、夫婦の間の年齢差が大きく、夫が妻より56歳年上の例もあったと明らかにした。また別の調査では女性の結婚年齢は地理的に差があるとの結果が出た。例えば、マクラーでは15歳から結婚年齢が始まる一方、ホデイダとハドラマウトでは早いと8歳から結婚する。 
 
 早婚の第一の理由は貧困で、次いで純潔と貞操を重視する考え、「売れ残り」女性に対する非難回避、また富裕な男性が求婚した場合には結婚を奨励することなどが挙げられる。 
 
 一方、この調査はハドラマウト、ホデイダ、マクラーの少女たちが直面する別の厳しい現実も示す。彼女たちは成熟するとすぐに妊娠するが、多くは自分たち自身の命か胎児の命が真の危機にさらされないと、医者に行くことはない。 
 
 女性と幼児を専門とする国際機関が提出した調査や声明によると、イエメンでは若年妊娠する女性が年間5000人に上り、世界でも最上位にあるという。 
 
 若年で結婚した妻の身体は発育しきっていない上、妊娠中に必要な栄養の種類についての知識を持っていないために、新生児の体重は多くの場合2・5キロを下回っている。ハドラマウト県で行われたいくつかの医学調査では、新生児の体重が1キロしかないこともあった。 


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