2006年04月20日17時37分掲載  無料記事
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政治家、実業界リーダー、閣僚は信頼度ワースト3:マレーシア

【ベリタ通信20日=和田等】マレーシア・ビジネス倫理研究所が昨年4月から同12月にかけて2074人を対象に実施した独立調査によると、信頼度・清廉度の面でワースト3との評価を受けたのは政治家、実業界のリーダー、閣僚だった。調査は15職種の信頼度・清廉度に関して回答を求めた。この調査は、英国の独立系調査機関MORIの調査票にならって実施されたもの。MORIが英国人約2100人を対象に実施した調査でも政治家に対する信頼度は最低だった。マレーシアの各メディアが報じた。 
 
 マレーシアでの調査では、政治家が本当のことを話していると回答したのは全体の11%にしかすぎず、62%が本当のことを話していないと回答、27%が「わからない」と回答した。 
 
 実業界のリーダーに関しては、本当のことを話しているとの回答は16%。閣僚については20%で、一般人に対する信頼度20%と同じ程度の信頼度しか得ていないことがわかった。 
 
 一方、信頼度・清廉度の面で高い評価を得たのは医師で、回答者の72%が本当のことを話していると回答した。次いで評価が高かったのは教師(回答率67%)、教授(同60%)、聖職者(58%)、科学者(53%)、裁判官(51%)、テレビニュースのキャスター(40%)、ジャーナリスト(30%)、労働組合活動家(26%)、警察官(24%)、公務員(23%)の順だった。 
 
 回答からは概して公職者に対する信頼感が低いことがわかる。ジャーナリストやテレビのキャスターの信頼度がそれほど高くないのは、マレーシアのメディアが許認可権を持つ政府から統制を受けていることを反映した結果のようだ。 


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