2006年05月06日00時13分掲載  無料記事
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ソロモン諸島でソガバレ新首相が就任  

  【クアラルンプール5日=和田等】政情混迷が続く南太平洋・ソロモン諸島の議会(定数50)で4日、社会信用党のマナセ・ソガバレ党首が新首相に選出され、就任した。オーストラリアの公共放送ABCが伝えた。 
 
 同国では無所属議員連合のスナイダー・リニ代表が4月18日に首相に就任したが、その直後から「選出に不正があった」と反発する勢力があおったとみられる暴動が発生、首都ホニアラの華人街に大きな被害が出た。これに加えて閣僚たちの「造反」もあり、リニ氏は同26日辞任を表明した。 
 
 新首相が決まったのを受け、さっそく新政権との関係強化に向け動き出したのが台湾だ。アントニオ・チェン駐ソロモン諸島・台湾大使は、台湾政府は新政権に積極的に協力していくとの姿勢を表明した。 
 
 その背景には、台湾がソロモン諸島の内政に干渉しているとの情報を受けて今回の暴動が発生、また、華人が攻撃対象になったのも台湾の「内政干渉」への不満表明だったとみられることから、新政権への協力姿勢を示すことで、内政干渉疑惑を払しょくしたいとの思惑がありそうだ。 
 
 台湾としては新政権と良好な関係を築くことで、同国との外交関係維持を死守したいとの思いも強い。 
 
 チェン大使は、台湾は新首相選出の結果を尊重すると語るとともに、台湾とソロモン諸島との関係は良好であると主張している。 


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