2006年06月19日04時12分掲載  無料記事
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いずれの首相候補もマレーシアを評価

  【クアラルンプール18日=和田等】東アジア世界経済フォーラム出席のため15日から4日間の日程で日本を訪問したマレーシアのナジブ副首相は17日、次期首相候補とされる安倍晋三・自民党幹事長と福田康夫前官房長官と会談したが、両者ともマレーシアを高く評価していたと指摘した。 
 
 副首相は「2人がともにマレーシアにプラスの感情を抱いていることは間違いないので、どちらが日本の次期首相になろうとマレーシアに高い評価をする日本の姿勢に変わりはないだろう」と述べた。ベルナマ通信が伝えた。 
 
 一方、日本とマレーシア両政府が13日に自由貿易協定を柱とする経済連携協定締結に向けての文書を交換し、7月13日に協定が正式に発効することが決まった。これに基づいてマレーシアは自動車や鉄鋼などの関税を段階的に撤廃し、日本もエビやマンゴーなどの関税を撤廃することになる。 
 
 ニュー・ストレーツ・タイムズによると、ナジブ副首相は16日、同フォーラムの席上、マレーシアと日本の間の自由貿易協定によって、日本政府によるマレーシアの自動車産業の育成支援やマレーシア製品が日本の市場への参入がしやくなるなどの恩恵がマレーシアにももたらされると語った。 
 
 なお、現在マレーシアは米国と自由貿易協定締結に向けての交渉を行なっているほか、オーストラリアやニュージーランド、パキスタンと自由貿易協定締結交渉に向けて詰めの作業を実施している。 


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