2006年09月20日13時48分掲載  無料記事
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平和な島・沖縄の実現めざし知事選勝利を不動に 糸数野党統一候補に出馬断念の山内氏が期待

 11月の沖縄知事選で、糸数慶子参議院議員(58)が野党6党の統一候補として出馬することがほぼ確実となった。与党側は仲井真弘多前県商工会議所連合会長(67)がすでに立候補を表明している。糸数氏は22日にも正式に出馬表明する見込みだが、これに先立ち18日、共産党や労組などの支持を受けた野党有力候補とされてきた山内徳信元県出納長(71)が出馬断念を表明した。山内氏は会見で、「沖縄を戦争ではなく平和な島、県民が安心と希望のもてる県にするため、知事選の勝利を不動のものにしたい」と糸数氏に期待する声明文を読み上げた。(ベリタ通信) 
 
県民の期待に応える知事選挙を不動のものに 
2006年9月18日 
山内徳信 
 
 私は、悶々とした複雑な気持ちを整理し、今、沖縄の未来を展望し、選挙戦に思いをはせ、知事選勝利を不動のものにしてほしいと願いを込めて、清々とした心境で記者会見に臨んでいます。この場所は読谷村民が日米両政府と米軍を相手に闘い勝ち取った基地の中の文化センターであります。村民たちはいかなる状況にあっても諦めることなく屈することなく、夢と誇りを失わず未来を見通し風の如く、水の如く闘ってきた。戦いの勝利の場所である読谷村の文化センターで、多くの市民の皆さんや村民と一緒に、マスコミ関係者のご協力を得て11月の知事選に向けた私の最終判断を表明いたします。 
 
 さて、知事選に向けた野党側の候補者選考会議は7名から2名となり、公開討論集会を経て、いよいよ1人にしぼられ野党統一候補が決定されるものと多くの県民は期待していた。ところが最終段階に入って政党の思わくも働き一本化は暗礁に乗り上げてしまった。その結果、選考会議は解消された。その後、再結集のため政党、労組、市民の会、平和市民連絡会等、関係者の必死の努力が続けられた。私は11月の知事選を沖縄の歴史の転換期と考えてきた。私は多くの声に推され出馬の意思を固めることにした。それは沖縄の未来への健全な展望を切り開くためであり、戦争ではなく平和な島沖縄、希望の持てる沖縄県を作る事が必要であると考えた。さらに、県民の生命と財産を守り、県民が安心して生活できる沖縄県づくりが求められており、理不尽に押しつけてくる米軍再編や辺野古への新基地建設反対の闘い、普天間飛行場の即時閉鎖の闘いなど、県民の日常生活に直結する多くの課題が山積している。間もなくやってくる憲法、教育基本法改悪が軍事国家、戦争国家へと傾斜していく政治への危機感が増す中にあって、平和と人権、自治、環境を大事にする知事を選ぶのか、あるいはその逆の人が選ばれるのか、県民は今、正念場に立たされている。 
 
 選考会議は『人選は政党が決定する』と表明し責任を負うためだが、長い混迷が続いた。9月13日、再三にわたって国政に専念すると表明していた糸数慶子氏が『6者がまとまれば出馬してもよい』との意思表明があり、17日関係者の必死の努力によって一本化が実現した。 
 
 さて、連日連夜『山内を知事にしたい』との熱い思いで真剣に取り組んでこられた政党、労組、市民の会、平和市民連絡会、勝手連をはじめ県下各地から寄せられた多くのご声援、ご指導、ご苦労に対し、お応えすることが出来ない状況の変化が生じましたことをご理解賜りたいと思います。皆様方に心からお詫び申し上げ、あわせて衷心より敬意と感謝を申し上げ、ここに知事選への意思をひとまず断念することを表明いたします。ご声援賜りました多くの県民にご報告申し上げお許し願う次第でございます。 
 
 統一候補となられる糸数慶子さんには、決断すれば後をふりかえる時間はありません、目指す知事選勝利に向け、追いつき、追い越し勝利するため渾身の力をこめて奮闘されることを期待いたします。 
 
 最後に政党関係者に望みたい事は、一本化という大同団結は実現した。それは知事選勝利が大前提である。知事選勝利を確固不動のものにする責任を県民に示してほしい。 
 
関連記事: 
琉球朝日放送QAB 
http://www.qab.co.jp/01nw/index6.html 
琉球放送 
http://www.rbc-ryukyu.co.jp/rnews.php?itemid=6969 
沖縄テレビ(ニュース9.18) 
http://www.otv.co.jp/ 
琉球新報 
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-17327-storytopic-3.html 
沖縄タイムス 
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200609191300_02.html 


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