2006年10月09日10時52分掲載  無料記事
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贈賄指数で中国とインドが最悪

  【クアラルンプール9日=和田等】世界的な汚職監視団体トラスパレント・インターナショナルが作成した2006年贈賄指数ランキングで、アジアの経済新興国である中国とインドの企業が最悪との認定を受けた。 
 
この指数は125カ国のビジネスマン1万1000人以上を対象に実施された世界経済フォーラムの2006年経営幹部世論調査の結果を基に、輸出国上位30カ国の企業が海外で事業を行う際の贈賄度を算出した。 
 
得点10が汚職なしで、数字が小さくなるほど汚職の横行度が甚だしいことを意味している。マレーシアは25位にランクされた。マレーシアの英字紙サンが伝えた。 
 
 ここで特徴的なのは、国内の汚職ぶりではクリーン度が高いとされるシンガポールの企業が海外では贈賄に走る傾向が高いという結果が出たことである。内外の汚職度が必ずしも一致しないことを物語っている。シンガポールの順位は日本に次ぐ12位だった。 
 
 主な国の順位は以下の通り。 
順位   国     平均得点   世界輸出に占める比率 
          (0−10)  (2005年時、%) 
1.スイス      7.81      1.2 
2.スウェーデン   7.62      1.3 
3.オーストラリア  7.59      1.0 
4.オーストリア   7.50      0.5 
5.カナダ      7.46      3.5 
10.米国       7.22      8.9 
11.日本       7.10      5.8 
12.シンガポール   6.78      2.2 
25.マレーシア    5.59      1.4 
26.台湾       5.41      1.9 
27.トルコ      5.23      0,7 
28.ロシア      5.16      2.4 
29.中国       4.94      5.5 
30.インド      4.62      0.9 
*)出典:国際通貨基金2005年国際金融統計 


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