2006年12月19日02時32分掲載  無料記事
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仏大統領選挙にテレビ番組司会者が出馬? 環境政策を明示

 テレビ番組の人気司会者でエコロジストとして知られるニコラ・ユロ氏(51)が2007年4月に行われるフランス大統領選挙の候補者として注目を集めている。同氏はインターネットで自身の環境政策を明示した「環境協定」を11月に発表した。(及川健二) 
 
 ユロ氏は環境政策を大統領選の争点にすべき理由として「環境危機に直面して10人に9人が、(環境に関わる)抜本的な政策実行の必要性を痛感している。52%の国民が環境保護を大統領として優先すべき政策だと考えている」と述べている。 
 
 協定には現在、35万人の有権者が賛成の署名をしている。ユロ氏は各候補者の環境政策を見た上で、最終的に出馬するか否かを決めるもようだ。 
 
 有権者1008人を対象にこのほど実施された大統領選立候補予定者への好感度調査の結果によれば、ユロ氏に好意を持つと答えた人が87%とダントツ1位。大統領選挙に社会党から出馬予定のセゴレーヌ・ロワイヤル下院議員の69%、出馬表明をしているニコラ・サルコジ内務大臣の60%を大きく上回った。 
 
 環境派であるユコ氏は、カトリック的伝統を擁護する保守派の一面も持ち合わせている。たとえば、緑の党が実現を求めている同性カップルの結婚合法化や同性カップルが子どもを養子縁組する権利、大麻の合法化には明確に反対している。また、トルコの欧州連合(EU)加盟には否定的だ。 
 
 メディアは同氏が出馬すれば「台風の目」になると一斉に報じている。大統領選挙まであと4ヶ月と迫り、状況はますます過熱しそうだ。 


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