2006年12月29日13時02分掲載  無料記事
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被災地での治安悪化報道に反論

  【クアラルンプール29日=和田等】12月下旬にマレーシア半島部の南部地域を見舞った大雨による洪水のどさくさに紛れて、被災地で「略奪行為が横行している」との報道が行なわれたことに関して、ジョホール州のガニ・オスマン州首相はこのほど、治安の悪化は報道されているほどではないと反論した。 
 
 州首相によると、20日に洪水が発生してから警察に被害届が出された略奪事件は14件で、ほとんどが商店からの商品の盗難。一般家屋への家宅侵入による略奪は起こっていないという。 
 
 その上で、被災地で略奪が「横行している」との外国メディアの報道は誇張された報道で、被災地の治安はそれほど悪化していないと反論した。 
 
 なお、28日までの時点のマレーシアでの洪水による死者は11人となった。2年前にインド洋地震・大津波の最大の被害を受けたインドネシアのナングロ・アチェ州を含むスマトラ島北部でも同時期に洪水が発生し、70人以上の死者が出ている。 


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