2007年03月14日12時31分掲載  無料記事
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日豪が安保共同宣言 対米関係強化を確認 中韓は懸念表明

 【アデレード14日=木村哲郎ティーグ】 訪日中のオーストラリアのジョン・ハワード首相は13日、安倍首相、久間防衛相と相次いで会談、日豪間の安全保障協力の強化を謳った「安全保障協力に関する日豪共同宣言(日豪安保共同宣言)」を発表した。またこの安保協力が米国を加えた3カ国の連携強化であるとの認識で両国首脳は一致した。 
 
 共同宣言によると、両国は協力促進のための行動計画を策定し、共同軍事訓練などを通じ関係を強化。豪メディアは「共同軍事訓練はオーストラリア北部で行われる可能性大きい」と伝えている。 
 
 また今後、両国の外務、防衛関係閣僚らによる会談も定期開催され、テロ発生や有事の際には、両国が協力をして活動を行う。 
 
 日豪共同宣言の裏には米国の存在がはっきり読み取れ、中国と韓国の両国は日豪間の動きに懸念の色を示した。中国外務省の報道官は13日、「地域の安定と地域内のさらなる相互信頼関係に日豪両国は荷担すべきだ」と共同宣言をけん制した。 
 
 これに対し、ハワード首相は「共同宣言は中国を対象としていない」と述べた。 


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