2007年03月24日16時22分掲載  無料記事
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「国内線専用では長続きせぬ」との危惧広がる 再開するバンコク・ドンムアン空港

 昨年9月に開港したタイ・バンコクのスワナプーム国際空港の乗客容量が早くも限界に達しそうになったことや滑走路に亀裂が発見されたこともあり、スラユット政権は3月25日にドンムアン旧空港を再開港することを決定した。同空港で国際線の運航も行なうか、国内線のみの運航にするのか、一転、二転した。当面は国内線専用での運用となるが、国内線だけでの運用は長続きしないのではと危惧されている。(和田等) 
 
 関係者は、ドンムアン空港への乗り入れを決めているタイ・エアアジアとノックエア、ワンツー・ゴーの国内線運航の格安航空会社3社の参入だけでは採算が合わないとみている。 
 
また旧空港の再供用の裏には、タクシン前政権派とスラユット現政権間の利権争いがあるとの見方がある。警察官出身のタクシン前首相は、一族のみならず警察に利権を回すためにスワナプーム新空港の建設を急いだとの説がある一方、ドンムアン旧空港の利権を握っていた空軍が巻き返しを図るために旧空港の再供用をスラユット政権に働きかけたと指摘されている。 
 
 バンコク市民からは1.バンコク北部に位置する旧空港の再利用で得をするのは、中心部から北部に通じる高速道路を運営する道路公団。旧空港閉鎖後この高速道路の利用者は激減、通行料収入は大きく落ち込んだ。旧空港再開で車両の流れが戻る2.昨年9月のクーデターで暫定政権が成立してから利権争いが激化して暫定政権の不安定さをもたらしている。その象徴がドンムアン旧空港の再開をめぐるドタバタ劇━との声が出ている。 


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