2007年05月07日13時58分掲載  無料記事
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マレーシア政府がブログの登録制計画 誹謗や中傷の規制が狙い

  【クアラルンプール7日=和田等】インターネット上でブログの持つ影響力が高まる中、メディアに対する数々の規制が存在するマレーシアで、政府がブログを登録制にする方針を明らかにし、波紋を呼んでいる。誹謗中傷や虚偽の情報を流すブロガーを規制しようというのが狙いという。 
 
 地元各紙によれば、ザイヌディン情報相はブログ・サイトが悪用されない仕組みを構築する一環として、当局がブロガーをプロのブロガーと素人のブロガーに分類して登録する方針であることを明らかにした。 
 
 情報相は、この分類によってプロのブロガーは単なる噂に基づいてではなく、事実に基づいてウェブの内容を記述するよう、より責任を持つようになると指摘。また、この分類によって、マレーシアの法律に違反した者に対する措置をとりやすくなるだろうと述べ、ブログを悪用して中傷を広げようとする者を規制するうえでも役立つと語った。 
 
 一方、セランゴール州ペタリンジャヤ市内で4日に開催された2007年世界報道自由デーを記念するフォーラム「ブロガー:新種のジャーナリスト、それともオンラインの日記記録者」で講演した全国ジャーナリスト連合(NUJ)のノリラ・ダウド会長は、NUJは全国ブロガー連盟(オールブログス)の結成を支持すると語った。ノリラ会長は、「オールブログスの結成は、責任あるブログの書き込みを実行していきたいとの真剣さを示したものといえる」とも語った。 
 
 同会長は、オールブログスは報道の自由やマレーシアの国づくりに関する事項にも配慮する立場をとっているので、NUJはブロガーによる団体オールブログスの結成を支持すると賛意を表明した。 
 
 なお、ブロガーによるグループは4月に会合を開き、オールブログスを結成し、社団法人登録局にブロガー憲章案を提出し、社団法人として届け出ることに合意した。 
 
 オールブログスのジェフ・ウーイ暫定副会長はフォーラムで、世界の5500万ブロガーを追跡調査したテクノラティによると、現在起こっている出来事に切り込むブロガーは少数で、取り上げられる話題の多くは、食べ物や技術、政治的宣伝、さらにはPR(自己宣伝)などとなっていると指摘した。 
 
 また、ブロガーはジャーナリストとしての立場を確立していないものの、偶然特ダネ情報を掲載する可能性もあると語り、その秘められた可能性についても言及した。 
 
 こうした動きに対し、マハティール前首相は、政府はいくつかのブログ・サイトに掲載された建設的な批判を進んで受け入れるべきだと主張。またブログ・サイトには海外にホストを置くものもあるので、ブロガーを登録制にすることは困難であり、ブログを規制することは難しいと述べた。 


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