2007年06月17日12時05分掲載  無料記事
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仏下院選は与党圧勝が確実視

 フランス下院議会議院選挙の決選投票が17日に行われる。同日開票され、日本時間では18日の正午には議席が確定する見通しだ。10日に行われた下院選の第1回投票は与党の大勝だった。与党「国民運動連合」の全国得票率は45.58%で、社会党の28.01%を大きく上回った。フランソワ・バイル党首が選挙直前に結党した新党「民主運動」の得票率は7・61%とふるわなかった。17日の選挙を受け与党が地滑り的に大勝することが予想される。(及川健二) 
 
 第1回投票後、劣勢の社会党は起死回生のため、新党「民主運動」との選挙協力を模索したが、バイル党首は11日に記者団に対し、「我々はあくまでも中立で行く」と述べ、どの政党とも連携しない意向を伝えた。 
 
 与党圧勝の勢いを前に、社会党はお手上げ状態で、秘策もないまま17日の投票へと突入する。 
 
 世論調査会社のCSA社は10日に予想議席を発表した。それによれば、与党が577議席中、440議席から470議席を獲得する見通しで、「フランス民主運動連合」を離れて大統領派に入った中道議員は20から25議席獲得する見通しだ。 
 
 社会党は60議席〜90議席と予想され、歴史的大敗になる見通しだ。「民主運動」は議席を失うか、2議席のみ獲得できる見通しだ。調査によっては、与党が500議席を得るとの見方もある。社会党が決め手を欠いている今、与党の圧勝は揺るぎそうにない。 


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