2007年06月17日12時13分掲載  無料記事
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仏の新党「民主運動」が危機に

 フランスの人気政治家、フランソワ・バイル氏が中道派の結集を目指して5月に結党した新党「民主運動」が壊滅の危機に瀕している。(及川健二) 
 
 同党は今春の大統領選挙で682万0914票(18・57%)を獲得し第3位につけ、一大ブームを起こしたフランソワ・バイル党首によって結成された。 
 
 結党時にはバイル党首の人気をバネに躍進が期待されていた。フランス下院議会議員選挙(定数577)では、535の選挙区に民主運動は候補者を擁立した。 
 
 フランスの選挙規定では、第1回投票で当選者が決まらなかった場合、登録有権者数の12・5%以上を得票した候補者が決選投票に進む。10日の投票の結果、「民主運動」では、17日の決選投票に進めたのは、バイル氏を含むたったの6人だった。 
 
 6人共に当落線上にあり、バイル氏の当選すら危ぶまれている。17日に決選投票の結果次第では、民主運動が壊滅する可能性も危ぶまれている。2大政党制の壁をうち破るためにつくられた民主運動だが、2大政党の壁が厚かったことになる。 


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