2007年06月20日17時06分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=200706201706573

アチェ難民帰還でマレーシア滞在難民が1万人減少

  【クアラルンプール20日=和田等】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によれば、今年5月時点のマレーシアに滞在する難民および難民申請者の数は、昨年1月末時点の4万7000人より1万人少ない3万7000人だった。大幅減の主因は、インドネシア政府と分離独立派の間での和平合意が成立したナングロ・アチェ州の難民が帰国したことにある。スターが報じた。 
 
 UNHCRのボルカー・ターク・マレーシア代表によれば、和平合意成立以降、マレーシアからアチェ難民約1万3000人が帰国し、UNHCRに難民として登録されているアチェ人は2600人だけとなっている。 
 
 またインドを初めとする特定の国出身の難民が労働許可と生活手当、教育を受けられることになった。すなわち別の滞在資格が得られたことも難民数減少の一因とターク代表は語った。 
 
 マレーシアに滞在しているUNHCR登録難民の内訳をみると、ビルマ(ミャンマー)出身者が最も多く、イスラム教徒ロヒンジャ人が1万2700人、チン人が1万2200人となっている。 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。