2007年07月06日12時35分掲載  無料記事
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変わり果てたサマワ 停電続きイラン諜報員が跳梁跋扈

 非戦闘地域との理由で陸上自衛隊が駐留していたイラクの南部都市サマワの住民は、莫大な税金を投入した「人道支援」のお陰で、欠乏していた水や電気を満喫し幸福な日々を送っているのだろうか。4日付のイラクの独立系ニュース・サイト、イラーキ・リーグが伝えた現地報告によると、停電の常態化、ガソリン価格の高騰に加えて、イランの支援を受けたシーア派民兵が町を牛耳り、イランの諜報要員が跳梁跋扈する都市になったという。(齊藤力二朗) 
 
 サマワではガソリン代が1リットル当たり450ディナールと高騰したため、輸送費や食料費が上昇した。更に長時間の停電が頻発するようになり、発電機の燃料が欠乏しているので、病院で手術ができなくなることも多い。 
 
 政府内部の抗争に影響されサマワの社会に多くの問題が生じるようになった。 
 
 最近特に、サマワの市場などで見知らぬ人々が増えた。彼らがイランの諜報機関員であることは明白だ。サマワは小さな町なので余所者はすぐに分かる。彼らの特徴は半袖のTシャツとズボンを着て、年齢は40を超え白髪は少なく、常に二人一組で行動し、誰とも会話を交わさないことだ。 
 
 (住民が憩い自由に意見を闘わせた)コーヒー店でも、(監視、密告を恐れ)誰も政治問題を語らなくなった。町の状況は極めて深刻である。 
 
 民兵が町の全てを支配している。異を唱えたり逆らえば誰であろうと、死が待っている。例えば、1年半前サマワの郵便・通信局長であったナビールさんは子供を連れて夜間帰宅途中に、暗い道路上で待ち伏せしていた政府の民兵たちに銃で殺害された。理由は彼が(サマワが首都であるムサンナー州の)州知事(民兵出身)の政策に反対を表明したからだ。 
 
 弁護士のイマード・ハヌーシュさんは、サマワの住民なら誰でも知っている(民兵所有の)灰色のオペル車を使って殺されたが、警察は目をつぶり犯人を逮捕しなかった。同じく弁護士のムアイヤド・カーゼムさんは、悲惨な現状に反対し、常に住民側に立って発言する穏健派であったため、夜間に自宅前で何者かに発砲された。 
 
http://www.iraqirabita.org/index3.php?do=article&id=9628  写真は陸上自衛隊が住民に作らせた仮設橋 


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