2007年09月26日14時55分掲載  無料記事
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第1夫人、夫の第2夫人寵愛に嫉妬、ペニス切断試み実刑判決 マレーシア

   【クアラルンプール26日=和田等】一夫多妻制度をとることで知られるイスラム教だが、複数の妻同士の間を取り持つには苦労がつきもの。それを物語るかのように、第2夫人に対する夫の扱いに嫉妬した第1夫人が夫のペニスを切断する寸前にまでいくという出来事がマレーシアで起こり、地元メディアを賑わしている。 
 
  ニュー・ストレーツ・タイムズによれば、同国南部のジョホールバルのインドネシア人労働者の宿舎で22日深夜、第2夫人に対して性的なテクニックを上手に使っていることに嫉妬した第1夫人が夫のペニスを切断しかかるという事件が起こった。傷害罪で起訴されたこの妻に25日、ジョホールバル地裁で禁固6カ月の判決が下った。被告は罪を認め、服役を開始した。 
 
  禁固刑判決を受けたのは、マレーシアの永住権を持つインドネシア人女性ウミダ・セトゥ被告(47)。ウミダ被告は、インドネシア人労働者居住区でカンティーン(喫茶・軽食店)を経営し、インドネシア人の夫で建設請負業者のカマルディン・アブドラーさん(43)といっしょにジョホールバルで暮らしていた。 
 
  ウミダ被告は22日夜、カマルディンさんといっしょにベッドに入ったが、突然、自分と30歳の第2夫人に対する夫の接し方を比較し始めた。性生活において自分より第2夫人に熱意を注いでかわいがっていると主張、カマルディンさんをののしり、侮蔑の言葉を投げかけた。さらにはナイフを取り出して、カマルディンさんのペニスを切断しようとした。 
 
  カマルディンさんは切られた急所を押さえながら病院に駆け込み、緊急手当を受けた結果、手当が間に合い切断を免れた。 
 カマルディンさんが警察に被害届けを出した結果、ウミダ被告は23日に逮捕され、禁固6カ月の判決を受けるにいたった。 
 
  カマルディンさんとウミダ被告の結婚生活は17年におよび、2人の間には12歳と14歳の子どもがいる。 
 
  ウミダ被告には執行猶予判決が下ると思っていたカマルディンさんは、同被告に実刑判決が下ったことにショックを隠しきれない様子で、「被害届けなど出すべきではなかった」と悔やむ。 
 
  第1夫人のウミダ被告に第2夫人を正式に紹介しようとしたところ、同被告が嫉妬して突然怒り狂ってしまったと語るカマルディンさんは、釈放後に同被告を再び受け入れるつもりだとの意向を表明。「もしウミダが私の元を去るというのであれば、その意思を受け入れる」との考えも示した。なお、ニュー・ストレーツ・タイムズはカマルディンさんの写真入りでこの件について報じた。またカマルディンさんの第2夫人は、第1夫人とは別の場所に住んでいた。 


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