2007年11月21日14時27分掲載  無料記事
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20日にパリで4万人がデモ ストライキ7日目のフランス労働者

  フランスの労働者がストライキに入って7日目の20日、新しく公務員もストに加わり、パリでは4万人が参加するデモが行われた。そのデモに参加し、いっしょに歩いたATTAC・JAPANフランス支部の山口啓さんが、フランスの労働者の活動を生き生きと伝えてくれた。(大野和興) 
 
山口です。 
 
  フランスの交通機関などの無期限ストは7日目、20日は公務員たちがストに入り午後からデモがありました。デモの先頭にはCGTやSolidaires、FOなどの労組代表のほか、労使協調路線のCFDT代表のフランソワ・シェレックも参加しており、メディアが彼にマイクを向ける度にまわりから一斉に容赦ないブーイング「シェレック Trahison(裏切り)!」(CFDTは先週の金曜日でスト中止したため)が連呼されていました。 
 
  その先頭がデモ出発点のイタリー広場を2時半に出発してから、1時間40分後に私たちSolidairesの隊列が出発、パリで4万人以上のデモ参加者でした。 
 
  SUD−PTTの隊列の先頭は頭に202%という風船をつけて「すべての人々に平等に 昇給を」という横断幕(この風船は結構受けてました、写真添付できないのが残念です)。 
 
  というのも経営陣の昇給によってサルコジの給料は202%上がるのです!そのいっぽう鉄道運転手や電気・ガス労働者たちの年金満期37年半を優遇だと攻撃しているのですからとんでもないです。 
 
  SUD−Railの鉄道労働者たちの発炎筒(鉄道の事故などで危険を知らせる赤い発煙、デモでも活躍です)で数メートル先は見えない中を進み、途中SUD−Sante(医療)の手作りのフルーツパンチ(2ユーロ)を飲んだりしてデモ終点に着いたのが6時をまわっていました。 
 
  その後はもちろん1時間以上歩いて帰り、パリに来てからの運動不足をしっかり解消できました。鉄道運転手たちに連帯の汗です。 


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