2007年12月12日02時28分掲載  無料記事
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仏が新車のCO2排出規制で飴とムチ

  【パリ11日=飛田正夫】フランス政府は5日に、地球温暖化防止の一環として、新車登録時に二酸化炭素(CO2)排出量が少ない車には奨励金を、また多い車には罰金を科すという新方針を発表し、波紋を呼んでいる。CO2の規制には小型車が有利と見方が一般的だが、使用頻度が増せば、大気汚染を結果的に増やす欠点もある。しかし、欧州の自動車業界は、今後環境対策で大きな宿題を突きつけられたことだけは間違いない。 
 
 「罰金」の方は、2008年1月1日から適用される。従って、ことし12月31日までに、CO2の多い新車を購入しても、罰金を払う義務は生じない。 
 
 フランス各紙の報道では、「罰金」の対象となるのは、1キロ走行につきCO2排出量160グラム以上を出す新車である。具体的には、CO2排出量が161グラム〜165グラムの車は200ユーロ(3万4000円)▽166グラム〜200グラムは1600ユーロ(27万2000円)の罰金が科される。排出量は250グラムが上限で、この場合2600ユーロ(44万円)と、一番高い「罰金」になる。 
 
 「奨励金」は5日からすでに実施されている。その対象はCO2排出量が130グラム以下の新車である。 
 
 CO2排出量が130グラム〜121グラムの車は200ユーロ(3万4000円)▽120〜101グラムは700ユーロ(12万円)▽100グラム以下では1000ユーロ(17万円)――。 
 
 今回の措置は、エンジンのCO2排出量を基準においたもので、小型車が有利と思われがちだが、車の使用頻度や用途を尊重すると必ずしも小型車が解決策とはならない。 
 
 大型車でもCO2排出量を少なくすることは可能だ。このため、自動車業界は今後、CO2排出を規制するエンジン性能向上のほか、車体の占める重量軽減化も改善を迫られそうだ。 
 
 現在のフランスの新車市場の40%を占めているのは、排気ガス(CO2)が130グラム〜160グラムの車で、これは現時点で「奨励金も罰金」も適用されないことになる。 


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