2008年02月09日15時05分掲載  無料記事
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リビアがインドネシアに20年間の石油供給契約

  【クアラルンプール9日=和田等】インドネシアが今後20年間にわたりリビアから石油供給を受ける契約が結ばれた。リビアはインドネシアに1日あたり5万バレル以上を供給、2013年からは同20万バレルに増やす。オーストラリアの公共放送ABCが報じた。 
 
 契約では、リビアが輸出する原油を加工する精製所をインドネシアに建設することも目標に掲げている。 
 
 インドネシアのプルノモ・エネルギー鉱業相がリビアの首都トリポリを訪問し、リビア国営石油公社との間で契約に調印した。石油価格の高騰を背景に東南アジア市場に石油輸出を通じた外交攻勢をかけようとするリビアと、石油純輸出国から純輸入国に転じつつあるインドネシアの利害が一致した。 
 
 リビアはフィリピン南部の分離独立を掲げるイスラム組織に影響力を持ち、2000年に起こったイスラム過激派アブサヤフによる外国人観光客20人以上の拉致・誘拐事件で人質解放の仲介の労をとったとされる。石油を武器に今後東南アジア地域に一定の政治的影響力の浸透を図る動きに出てきたようだ。 


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