2008年03月01日12時32分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=200803011232206

米国、ビルマ軍政と関連のあるシンガポール企業を制裁リストに

  【星日報特約29日】米国財務省外国資産管理局(Office of Foreign Asset Control 、OFAC)は2月27日、ビルマ(ミャンマー)軍事政権とつながりのあるシンガポール人夫婦とその所有する企業10社をブラックリストに載せ、貿易制裁の対象としたと発表した。 
 
 この夫婦はシンガポール人のセシリア・ン・ソーホンさんとその夫でミャンマー人のトゥン・ミン・ナイン(別名スチーブン・ロー)さん。トゥンさんは、1970年代に一大麻薬王国を作って「ヘロイン王」の異名を持ち、ビルマ軍事政権と密接なつながりをもつ同国の富豪のひとりと言われるロー・ヒン・ハン氏が父親だ。 
 
 夫婦は、ゴールデン・アーロンやS・Hトレーディングなどの会社をシンガポールの金融街シェントンウェーほかに所有している。 
 
 この問題についてシンガポール内務省は同日、「ミャンマー(ビルマ)の麻薬取引にからんでシンガポールの会社が米国の制裁対象になっているとの情報は中央麻薬取締局には寄せられていない。麻薬売買に関する正確な情報が入れば捜査する」と発表した。シンガポール金融管理庁も「銀行・金融機関に不正な活動があれば、迅速かつ適切に対応する」とのステートメントを発表した。 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。