2008年06月06日14時02分掲載  無料記事
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「ジャーナリストは役に立つか」 フランスで国際会議

 【パリ6日=飛田正夫】フランス北部のリールで5月末、ジャーナリスト国際会議が開かれた。議題は「ジューナリストは何に役立つか」というもので、故意に挑発的なテーマにしたのは、参加する大多数のジャーナリストが遭遇した問題を彷彿させ、第2回目となる会合の道標とするためであるという。 
 
 フランスでは最近、サルコジ・フランス大統領が、セゴレーヌ・ロワイヤル前大統領選挙社会党候補が協力者を解任した際「なぜもっと厳しく追及しなかったのか」とメディアを批判、話題になっており、会議でも、この問題をめぐる議論が行われた。 
 
 ルモンド紙によると、フランスを代表する総合週刊誌エックスプレス、マリアンヌ誌、パリジィアン紙、AFP通信などに対し、国民運動連合(UMP)のスポースクマンであるフレディリック・ルフェーブル氏は、同党の発表を報道しないのは「AFPが検閲をしているからだ」と非難した。これに対し、AFP通信は、5月21日、同社前のブルス広場で抗議集会を開いた。 
 
 22日には「ニコラ・サルコジ氏とわれわれ」というテーマでの公開討論も行われた。 
 参加者からは「ジャーナリストはサルコジ氏との距離をとるのに苦しんでおり、あまりにも馬鹿げた話が多すぎて、情緒的な報道が溢れ、私生活のゴシップばかりが紙面を埋めている」という発言もあった。 


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