2008年06月08日22時35分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=200806082235070

マレーシア芸術家たちが巨大幕で北京五輪の成功祈る

  【クアラルンプール8日=和田等】北京オリンピック(五輪)が2008年8月8日に開幕するのを控え、マレーシアの芸術家など300人以上が国王誕生日の7日、クアラルンプール市内の国立美術館に集まり、合計の長さが888フィート(約270メートル)となる幕に、それぞれが北京五輪の成功を祈るメッセージを込めた絵を描く催しを行った。 
 
 マレーシア各地から集まった芸術家が書き上げた「絵の合作」は同日、駐マレーシア中国大使に手渡された後、20日に北京で中国五輪委員会の何振粱(ホー・ゼンリアン)名誉会長に手渡されることになっている。 
 
 北京五輪を控えて国際的にチベット人に対する弾圧に対する抗議の声が噴出し、聖火リレーの走行の妨害が行われたり、その後7万人近くの死者が出た四川省での大地震が発生している中国だが、主催者側は、アジアでは3回目の開催となる北京五輪が平和裏に行われてほしいとの願いを込めてこの催しを企画した。 
 
 マレーシアでは、「毒入りギョーザ」事件以降、反中国感情が高まる日本とは違い、華人が人口の約3割を占めることもあり、親中国感情が高い。四川省地震発生後には連日、華字紙が紙面のかなりのスペースを割いて災害報道をした。今なお「地震の被災者を救おう」との報道が続くなど、中国に対しては一種独特の思い入れがある。 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。