2008年10月20日00時08分掲載  無料記事
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戦争なくなるまで続ける 浅草で市民団体が平和行進

 今年も東京大空襲被害者、原爆の被爆者と平和を希求する市民がこのほど、3回目の浅草ウォークを行った。10月21日の国際反戦デーにあわせての催しで、主催は東京空襲犠牲者遺族会、東京原爆被害者団体協議会と市民で作る和・ピースリング。(加藤〈karibu〉宣子) 
 
 浅草ウォークは「戦争体験を伝え、受けついでいくこと」「すべての戦争被害者・遺族に差別なき償いを実現すること」「すべての戦争被害者・支援者は連帯すること」「憲法9条に示された戦争放棄の精神を生かし、誰も戦争による被害者にも、加害者にもならない世界を作っていくこと」の4つの目標を目ざして歩いている。 
 
 ウォークの前の台東区民会館での集会には120人が参加、各団体が、それぞれの一年を報告し、安原幸彦弁護士が「国家補償裁判」について講演した。昨年も参加した重慶爆撃の被害者と連帯する会の挨拶などもあった。東京大空襲・戦災資料センターの山本唯人さんは「少しづつだが、つながりが拡がっている」と話す。 
 
 東京大空襲で焼け野原となった浅草の街に、昨年の米爆撃機ファットマン(ナガサキ型爆弾)の模型に引き続き、今年は同リトルボーイ(ヒロシマ型爆弾)が登場。さらに「戦争放棄」を願うカラフルな箒(ほうき)をもった戦争ホーキ隊が彩りを添えた。和・ピースリングの野上秀雄さんは「戦争がなくなるまで毎年続けたい」と語った。 


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