2008年12月20日23時39分掲載  無料記事
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NNNニュースダイジェスト

タリバンのオマル師、アフガン危機終結のための打開案を提案 地元紙が報道

 【カブール20日NNN=新華社】アフガニスタン旧政権タリバンの最高指導者オマル師が紛争を終結させ、平和をもたらす打開策を提案した、と地元紙が20日報じた。「アウトルック」紙は、イランのテレビ、プレスTVの報道として、「オマル師は案をサウジアラビアのアブドラ国王を通じて提案した」と報じた。 
 
 同紙は提案の詳細を明らかにしなかったが、オマル師は提案でアフガニスタンからの外国軍隊の撤退の日程を定めることを強調しているという。 
 
 「アフガニスタン人の合意が得られる政府ができるまで、円滑な移行をさせるために、NATO(北大西洋条約機構)と米国の部隊は、イスラム諸国からの平和維持部隊にとって代わるべきである」とオマル師は主張している。 
 
 オマル師はまた、現在のアフガン政権との連立、タリバン兵士のアフガン軍への統合と彼らへの恩赦を要求しているという。 
 
 オマル師は、2001年に米軍により政権の座を追われて以来、公の場に姿を現していない。カルザイ大統領との話し合いについて以前は、7万人以上の国際部隊のアフガニスタンからの撤退を条件にしていた。 
 
 サウジアラビア国王の仲介で、タリバンとアフガニスタンの国会議員を含む親政府の人物との会談が3ヶ月前にリヤドで開かれた。 
 
 カルザイ大統領は会談を評価し、サウジアラビアに対して、アフガニスタンの安全保障を許可する上で役割を果たすように要請した。 
 
 オマル師は提案で、米国がアフガニスタンへの部隊を増派すれば、外国部隊への攻撃を強化すると警告しているという。 
 
             (ベリタ通信編集部翻訳・編集) 


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