2008年12月22日17時04分掲載  無料記事
http://www.nikkanberita.com/print.cgi?id=200812221704481

NNNニュースダイジェスト

イラク、イラン反体制派の国外退去を要請 キャンプ閉鎖通告

 【バグダッド22日NNN=クウェート通信】イラク政府は21日、イランの反体制組織イラン人民ムジャヒディン機構(ムジャヒディン・ハルク、PMOI)に対し、イラクにあるキャンプを閉鎖すると通告、国外退去を求めた。 
 
 政府の発表によると、ルバイエ国家安全保障顧問ら内務、防衛、法務の各省などからなる代表団はディアラにあるPMOIのアシュラフキャンプを訪れた。一行は過去20年間、同キャンプで暮らす推定3500人のメンバーに対し、自発的にイラクを出てイランか、その他の国に向かうように求めた。 
 
 同キャンプの管理を多国籍軍から引き継いだイラク政府は、PMOIのメンバーはもはやイラクでは歓迎されていないことを明確にした。 
 
 一行はPMOIの活動家に対して、イラクで政治、社会、メディア、宗教活動に関与したり、政党と接触することが禁じられていることを指摘した。 
 
 PMOIは、イランの王制に反対する左翼イスラム主義団体として始まった。1979年のイスラム革命後、聖職者指導部と対立し、フセイン政権下のイラクに逃れた。 
 
           (ベリタ通信編集部翻訳・編集) 


Copyright (C) Berita unless otherwise noted.
  • 日刊ベリタに掲載された記事を転載される場合は、有料・無料を問わず、編集部にご連絡ください。ただし、見出しとリード文につきましてはその限りでありません。
  • 印刷媒体向けの記事配信も行っておりますので、記事を利用したい場合は事務局までご連絡下さい。