2009年01月08日14時48分掲載  無料記事
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NNNニュースダイジェスト

西側資本主義体制は失敗した マレーシア第2財務相

 【クアラルンプール8日NNN=ベルマナ通信】マレーシアのノル・モハメド第2財務相は7日、西側諸国が推し進めたアングロサクソンの資本主義体制は強欲に基づいているため失敗し、世界経済に混乱を引き起こしている、と述べた。 
 
 投機を推奨したこのシステムは、多くの複雑なファンドと金融商品を作り出し、多数の融資を産み出した、と同財務相はテレビ番組で語った。 
 
 「もしイスラム銀行システムがもっと早く影響力を持っていたら、このシステムはそのような問題をもたらさないので、(現在の)経済的混乱は避けることができたかもしれない」とノル・モハメド第2財務相は述べた。 
 
 同財務相によれば、資本主義体制は、民間部門に自由が与えられすぎ、政府は経済で直接的な役割を持たなかったので、1980年代からすでに悪化し始めていた。 
 
 「このシステムは民間部門に信頼を置き過ぎ、政府が干渉しない。このシステムでは、1997/1998年から多くの投機が起き、商品価格が高騰し、原油価格は以前の80ドルに比べ、一時140ドルまでになった」と同財務相は述べた。 
 
 「これは、抑制することができない強欲からきた投機によるものである」 
 
 その結果、経済に対する信頼が影響を受け、銀行は客への融資を止めるだけでなく、他の銀行にも貸さなくなった。「これが米国の信用制度に混乱を引き起こした」と同財務相は語った。 
 
              (ベリタ通信編集部翻訳・編集) 


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