2009年01月14日21時22分掲載  無料記事
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NNNニュースダイジェスト

民家や墓地を爆撃 イスラエルのガザ攻撃、死者975人に

 【ガザ14日NNN=クウェート通信】イスラエルのガザ攻撃は14日、19日目に入った。これまでに311人の子供を含む975人のパレスチナ人が殺され、約4500人が負傷した。イスラエルは民家やモスクだけではなく、墓地も攻撃し始めた。 
 
 地元ラジオ放送によると、イスラエルのF16戦闘機は14日、ガザ市北部のシェイク・リデュワン墓地の南西側にロケット弾2発を撃ち込み、大きな穴ができた。墓地は破壊され、死体や骨がまき散らされた。 
 
 この攻撃で、隣のハマザ・モスクと近くの民家にも大きな損害がでた。 
 
 人民抵抗委員会の軍事部門で、サラヘディン旅団は、ガザ地区南部のラファ市への空襲で14日、2人のメンバーが殺されたと発表した。パレスチナ・イスラム聖戦の軍事部門、アルクズ旅団は14日、ハンユニスへの空襲でメンバー1人が殺されたと発表した 
 
 一方、パレスチナの市民が地元のラジオ放送に語ったところによると、イスラエルの航空機は14日、ガザ市中央で煙幕ミサイルを発射、白い煙が市を覆い、多くのパレスチナ人、特に子供を窒息させ、皮膚をやけどさせた。 
 
 イスラエルの空襲は13日夜もやむことはなかった。目撃者によると、シェイク・リデュワン地区の民家を攻撃、破壊した。パレスチナ人1人が死亡、約20人が負傷し、隣の民家も損害を受けた。 
 
 イスラエルの軍艦は、ガザ市北西のアルマシュタル地域にある民家に多くのミサイル弾を浴びせた。 
 
 イスラエル軍は、ガザ市中央のフィラス市場近くの金属工場をミサイルで攻撃し、同工場と近くの民家を破壊した。 
 
 また、ガザ市南部のアルザイトウン地区とガザ地区北部のジャバラヤとベイト・ラヒヤを爆撃した。 
 
 地元のラジオ放送によると、イスラエルのこの攻撃で多くのパレスチナ人が死傷した。イスラエルの激しい爆撃が数時間続いたため、救急車は現場にたどり着けなかった。 
 
 一方、イスラエル軍は14日、イスラエルの航空機が13日夜、ガザ地区の60ヵ所以上を爆撃、その30ヵ所はラファ市とエジプトをつなぐトンネルで、その他は武器庫とロケット発射場所であると発表した。 
 
 イスラエル軍スポークスマンはイスラエル放送に対して、爆撃は、ガザ市のアルシュジャイヤ地区にあるパレスチナ武装勢力のグループを標的にしたと語った。イスラエル軍は、ガザとイスラエルのナハル・オズを結ぶトンネルを発見したという。 
 
 一方、ハーレツ紙は14日、イスラエルのバラク国防相は人道上の理由からガザ地区での1週間の休戦の合意を目指している、と報じた。 
 
 しかし、イスラエルのオルメルト首相は、「軍事作戦」はその目的を達成しておらず、ハマスに対する軍事的圧力を続けるべきであると主張しているという。 
 
 一方、14日のイラン・テレビによると、イスラエル海軍は人道援助物資を運んでいるイランの船がガザ港に入るのを阻止し、ガザ地区に近付けば、軍事攻撃と見なすと通告した。 
 
 イランの船、アマード・ナワブに乗っている一行が同テレビに語ったところによると、同船はガザの海岸から20カイリ離れている。一行はガザの人々に支援物資を渡そうとしているが、もしできないならエジプトに戻り、ファ検問所を通じて引き渡したいとしている。 
 
            (ベリタ通信編集部翻訳・編集) 


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