2009年06月02日22時54分掲載  無料記事
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228人乗り仏機消息絶つ リオ発パリ行き、ブラジル沖で

  エールフランス航空のブラジル・リオデジャネイロ発パリ行きエア・バス330-200型機(乗員・乗客228人)が1日、ブラジル沿岸沖で消息を絶った。フランス航空では落雷に遭った可能性が高いとみており、空港側では「どんな希望も持てない」といっている。(パリ=飛田正夫) 
 
 フランス各紙によると、同機は1日11時10分(GMT9時10分)にパリのドゴール空港到着予定だったが、ブラジル沿岸沖でパリ時間の8時(GMT6時00)に通信が途絶えた。落雷はこの地域では日常的でありその対策も取られているという専門家は指摘している。 
 
 乗員は12人、乗客216人で、乗客の大半はブラジル人。その他はフランス人が40人から60人、ドイツ人25人、イタリア人5人、モロッコ人が3人、リビア人が2人、デンマーク人が2人だと見られる。フランス航空によると、日本人乗客の名前は確認されてない。 
 
 同機はリオを1日の19時29分(GMT22時29分、パリ00時29分)に離陸。自動送信メッセージでパリ時間4時14分(GMT2時14分)に「電気系統の故障」との報告が入った。 
 
 フランス外務省は、現時点ではパイロットとの連絡が途絶えたのは確かだが墜落したのかはわからないとしている。ジャンルイ・ボーロー環境相は落雷の事故が想定されるとしている。サルコジ大統領もシャルル・ドゴール飛行場に駆けつけるらしい。 
 
 エアフランスの事故としては、1962年3月6日にボーイング707がオルリー飛行場での離陸に失敗し近くのエッソンヌ県ビルヌーブ・シュール・ロワ市に墜落し130人が死亡して以来で、墜落が確認されればフランス航空史上最大の事故となる。 
 
(参照資料) 
【France Info】 
http://www.france-info.com/ 
【リベラション紙】 
http://www.liberation.fr/monde/0101570663-un-avion-d-air-france-disparait-des-ecrans-radars-au-large-du-bresil 
http://www.liberation.fr/economie/0101570676-general-motors-a-depose-le-bilan 
http://www.leparisien.fr/flash-actualite-monde/avion-disparu-une-majorite-de-bresiliens-au-moins-40-francais-et-plus-de-20-allemands-01-06-2009-533771.php 
【ルモンド紙】 
http://www.lemonde.fr/societe/son/2009/06/01/normalement-la-foudre-ne-peut-pas-avoir-de-consequences-graves-pour-un-avion_1200940_3224.html#ens_id=1200707 
【パリジィアン紙】 
http://www.leparisien.fr/faits-divers/airbus-rio-paris-au-moins-40-francais-disparus-01-06-2009-533641.php 


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