2009年06月27日11時57分掲載  無料記事
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インドネシアでも初の新型インフルエンザ感染者

  世界的に新型(H1N1型)インフルエンザが広がる中、これまで感染者が出ていなかったインドネシアでも6月24日に初の感染者2人が確認され、保健当局が感染防止対策に乗り出した。(クアラルンプール=和田等) 
 
 同国初の感染者になったのは、オーストラリアと香港に渡航後帰国したインドネシア人パイロット(37)とオーストラリア在住の英国人女性(22)。英国人女性はバリ島に出かけた際にインフルエンザが発症した。 
 
 新型インフルエンザ感染国のオーストラリアからは昨年、オーストラリア人や在住者31万人がバリ島に出かけているため、インドネシアの保健当局はバリ島を訪問するオーストラリア人からインフルエンザ感染が広がるのを阻止するための取り組みに力を入れる方針。 
 
 また、インドネシアではより毒性の強い高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)が流行し世界最多の100人以上の死者が出ていることから、新型インフルエンザと鳥インフルエンザが混成し、より毒性が強く感染度の高いウィルスに変異する可能性がないとはいえないとの懸念も、専門家の間からは出ている。 
 
 このため同国の保健当局は、抗インフルエンザ薬を十分備蓄するとともに、感染の拡大防止策に力を入れていく姿勢をあらためて表明しているが、これまでの鳥インフルエンザ対策から判断して、どれだけ実効的な防止策がとれるのかとの疑問の声も出ている。 


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