2010年01月14日00時20分掲載  無料記事
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文化

連帯社会の全体像に迫る  ピープルズ・プラン研究所がオルタ・キャンパス「OPEN」を開講

  市民団体「ピープルズ・プラン研究所」は1月30日から、2010年のオルタキャンパス「OPEN」を開講する。OPENは“An Opening for People's EducationNetwork”[民衆教育ネットワークの開口点]の頭文字。講座は全6回で、安全保障や労働、ジェンダー、農と食など戸別課題を追求しながら全体を通して私たちにとって本当に暮らしやすい社会(「連帯社会」)を構想するねらいをもっている。(日刊ベリタ編集部) 
 
  同研究所は開講に当たって、次のように呼びかけている。 
 
「動き始めた政治の中で、いままでつながっていなかった人びととつながり、顔の見えない遠くの人びととも実はつながっていることを確かめ、グローバル化の中で格差が広がるこの社会を、誰にとっても、少しでも住みやすいものにするための「連帯」です。民主党政権で緒についた政策を具体的かつ建設的に批判しながら、それをちょっとだけ超える社会の、人間関係についてのアイディアを、一緒に育てていきませんか?」 
 
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     ピープルズ・プラン研究所 
    オルタキャンパス「OPEN」 
 <多様な生を保障する「連帯社会」のために> 
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http://www.peoples-plan.org/jp/modules/open/index.php?content_id=2 
 
■第1回:2010年1月30日(土) 
「民衆の安全保障」と軍隊――日米安保と東アジアの平和 
 
 <発言者>武藤一羊(ピープルズ・プラン研究所運営委員) 
      越田清和(さっぽろ自由学校「遊」) 
 
  アメリカに文句を言うと「日米同盟が壊れる」からいけないらしい。でも、日米同盟ってそもそも何のためにあるの? 周辺諸国の「脅威」から私たちの「安全」を守るため? 「安全」を守るはずの軍隊の現実を見すえ、国家の視点からではない「民衆の安全保障」と東アジアの平和について考えよう。 
 
■第2回:2010年2月20日(土) 
 「作る・買う・食べる――国境を超える生産と消費」 
 
  <発言者>菅野芳秀(アジア農民交流センター共同代表、 
            山形県在住) 
       吉澤真満子(NPO法人APLA) 
 
  おいしくて安全なものを必要なときに必要な分、食べたい。これは人間の基本的な欲求であり、権利だ。けれども現在の社会は、生産者も消費者もこの願いを捨てざるをえない状況にある。利益を求めるばかりの資本の論理に取り込まれない<農>や<食>のあり方を、「作る」「買う」「食べる」が交差する視座から考えよう。 
 
■第3回:2010年3月27日(土) 
 「ジェンダーとセクシュアリティ 
   ――婚姻血縁家族制度と生産中心主義を離れて」 
 
  <発言者>尾辻かな子 
       青山薫(ピープルズ・プラン研究所共同代表) 
 
  未婚・非婚・少子化が「問題」となって久しい日本社会。しかし「家族の崩壊」を嘆くにはあたらない。同性カップルやシェアハウス、老年の恋など、旧来の家族に代わる新しい絆が、私たちの間にはすでに結ばれ始めているのだから。ジェンダーとセクシュアリティは、人間関係をめぐる政治にそんな発想の転換を提供します。お楽しみに! 
 
■第4回:2010年4月24日(土) 
 「労働と教育――『働くのが怖い』とは」 
 
  <発言者>鴨桃代(全国ユニオン会長) 
       小倉利丸(ピープルズ・プラン研究所運営委員) 
 
  大卒の3割が定職につけない今、内定をいくつも取る学生と取れない学生の二極化も進んでいる。どれだけ自己投資するか、売り込める自分をつくりあげるか、競争は子どもの頃から。これに乗れないのも、だから自己責任だ。「働くのが怖い」とは、そんな「落ちこぼれ」の静かな抵抗。さて、「甘ったれんな!」とあなたは思いますか? 
 
■第5回:2010年5月29日(土)【22日(土)に変更の可能性あり】 
 「生存権の保障――ベーシック・インカムの可能性」 
 
   <発言者>山森亮(同志社大学教員) 
        白川真澄(『季刊ピープルズ・プラン』編集長) 
 
  ワーキングプア、ハウジングプア、病院に行けない子どもたち、貧困率15.7%。人びとの生存権を危機に陥れている現実。このなかで、いま、ベーシック・インカムが大きな関心を呼んでいる。給付付き税額控除の導入も、検討されている。働こうとしない人にも、なぜ所得保障をするの? 財源はどうするの? ホットな論争点を取り上げる。 
 
■第6回:2010年6月26日(土)【日程変更の可能性あり】 
環境という問題――経済・文明・ライフスタイル 
 
   <発言者>古沢広祐(國學院大学教員) 
        ※あと1人は交渉中です 
 
  「エコ」という言葉を聞かない日もないし、「エコ」という名がつかない商品も珍しい。「エコ」で経済成長を続けようという発想が主流になっている。どこか、おかしい。脱成長の経済とは 新しい自然観と文明のパラダイムとは? 望ましいライフスタイルとは? 環境という問題をいくつかの切り口からラディカルに問い直す。 
 
◆日時:各回とも14時〜17時 
◆場所:ピープルズ・プラン研究所 
http://www.peoples-plan.org/jp/modules/tinyd1/index.php?id=5 
 
◆参加費 
(1)全6回の通し参加 
   会員5000円/非会員6000円 
(2)単発参加(事前申込み不要) 
   会員1000円/非会員1200円/貧乏人(自己申告)800円 
 
・参加ご希望の方は、以下の連絡先まで、お名前(必須)/ご住所/E-mail/電話・FAX番号をお知らせください。 
 
・参加費のお支払い方法(当日会場で支払うことも可能です) 
<郵便振込> 
 口座名:有限責任中間法人 ピープルズ・プラン研究所 
 口座番号:00190-1-373758 
<銀行振込> 
銀行名:みずほ銀行 江戸川橋支店 
 口座番号:(普通)1078927 
 口座名:有限責任中間法人 ピープルズ・プラン研究所 
銀行名:朝日信用金庫 小石川支店 
 口座番号:(普通)259650 
 口座名:有限責任中間法人 ピープルズ・プラン研究所 
<ゆうちょ銀行> 
支店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店 
 口座番号:(当座)0373758 
 口座名:有限責任中間法人 ピープルズ・プラン研究所 
 
◆連絡先 
ピープルズ・プラン研究所(PP研) 
住所: 〒112-0014 東京都文京区関口1-44-3 信生堂ビル2F 
電話: 03-6424-5748 FAX: 03-6424-5749 
URL: http://www.peoples-plan.org/jp 
E-mail: ppsg@jca.apc.org 


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