2011年08月25日16時23分掲載  無料記事
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IMF前専務理事の訴追取り下げ NY検察

  国際通貨基金(IMF)前専務理事ドミニク・トロスカン氏(62)が米国ニューヨークのホテルで女性従業員(32)に性的暴行を加えたとされる事件で、検察側は22日、追訴の放棄を宣言した。女性の証言には多くの嘘言があり信頼性に欠け、たとえ性的関係があったとしても同氏の有罪性を衣服に付いたDNAからでは立証できないとしている。(パリ=飛田正夫) 
 
 これに対して、女性の弁護士は「まったく無責任」と激しく抗議している、とパリジアン紙は伝えている。 
 
 女性は性的暴行について、5月14日に事件が起きて1時間後にホテル側に連絡しているが、その間に別の部屋の掃除をすませていたことを話すのを省略していたと検察側はいっている。彼女のその後の説明では性的暴行を受けてからトロスカン氏の部屋のある28階の廊下の隅に隠れていたのだといっている。 
 
 女性はアリゾナの刑務所に服役中の友達に電話して、「この男は金がある。どうすればよいか私はしっている」などと語ったことが録音されていた。また、故郷のギニアで夫が政治的な対立で死亡したあと、弾圧を逃れて米国へ亡命することにした主張していた。彼女は2004年1月にニセのパスポートで入国している。 
 
 検事の訴追取り下げを裁判所が承認する可能性が強く、トロスカン氏はパスポートを得てフランスへ帰ることが可能になる。しかし、米国の裁判では刑事訴訟で勝っても、民事では女性の住む地区の市民裁判員によって判決がなされるために莫大な賠償金をトロスカン氏は払うことになると見られている。 
 
【参考記事】 
http://www.leparisien.fr/dsk-la-chute/en-images-la-convocation-eclair-de-nafissatou-diallo-22-08-2011-1575077.php?pic=2#infoBulles1 
http://www.francesoir.fr/actualite/justice/dsk-mensonges-nafissatou-115046.html 
http://www.romandie.com/news/n/Affaire_DSK_les_mensonges_de_la_plaignantes_sont_accablants230820110708.asp 


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