2013年12月01日03時15分掲載  無料記事
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文化

イラストレーター ソフィア・マルチネック  〜見る人をわくわくさせる天才〜  

  パリはモンマルトルでドイツ文学を専門に扱うBUCHLADEN書店の女主人ギゼラ・カウフマンさんに推薦されたのがソフィア・マルチネック著「HUHNER、PORNO、SCHL’A’GERREI」。これは殺人事件を扱う不気味な印象の物語らしい。マルチネックが潤沢に自作のイラストをつけた絵本だ。 
 
  ギゼラさんはパリ在住のドイツ人で、彼女が25年営むこのBUCHLADEN書店はパリに住む多くのドイツ人が本を買いにやって来る著名な書店である。ギゼラさんの本に対する造詣は深い。だから、僕はドイツ語がさっぱり読めないのだが、さっそくソフィア・マルチネック(Sophia Martineck)のこの絵本を買うことにした。絵本で文章が少ないから、これぐらいなら辞書を引きながら読めるだろう。 
 
  ソフィア・マルチネックは今、ばりばりの売り出し中のイラストレーターらしく、パリでもあちこちの書店で彼女のイラストを見かける。たとえばロバート・ルイス・スティーブンスソンの小説に彼女がイラストをつけた「Pirateh!Pirateh!」のちょっと大きな絵本を見かけた。まだ彼女の名前を知らなかった時に、初見で素敵なイラストだと思い、その絵本をフランス人の知人の息子へのプレンゼントに買ったことがあった。http://www.martineck.com/e/blog.php 
  さらに、もう一冊、彼女のイラストが満載された英国作家キャサリン・マンスフィールドの短編「Die Fliege」(蠅)という本も買った。これは本というより地図のような体裁で、地図を広げるように広げていくと本が読めるようにデザインされている。これもドイツ語なので読めないのだが、マンスフィールドの作品なのだから翻訳が日本で入手できるだろう。ソフィア・マルチネックのウェブサイトは次だ。「蠅」のイラストが丁度紹介されている。 
http://www.martineck.com/e/ 
  ウェブサイトの自己紹介によると、ソフィア・マルチネックは1981年に東ドイツで生まれている。ベルリンのほか、ニューヨークとリバプールでイラスト修行を積んだらしい。まだ若手の将来有望なイラストレーターである。マルチネックのイラストは抜群に楽しく、しかもちょっと怖い。怖いのだけれど、子供時代にラジオで聞いた怪談のようにみんなでかたずを飲んで触れる楽しさがある。 
 
 
■仏リベラシオン紙 ドイツ文学などを扱うBUCHLADEN書店 
http://www.liberation.fr/culture/2001/03/21/au-fil-des-livres-l-allemagne-autrement_358516 


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