2014年08月27日14時22分掲載  無料記事
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中東

イスラム国を狙う米ミサイル拠点

  イスラム国がバグダッドに迫りつつあるイラクだが、米国が今後、イラク領内にミサイル攻撃をしかける時の基地がワシントンポストに掲載されている。 
http://www.washingtonpost.com/news/checkpoint/wp/2014/08/26/here-are-the-bases-the-u-s-can-use-for-airstrikes-in-iraq/?Post+generic=%3Ftid%3Dsm_twitter_washingtonpost 
  1、トルコ領内のIncirlik Air Base(米空軍) 
  2、クウェートのAli al Salem Air Base(米空軍) 
 3、バーレーンのIsa Air Base (米海軍基地・海兵隊基地) 
  4、カタールのAl Udeid Air Base (米空軍) 
  5、アラブ首長国連邦のAl Dharfa Air Base (米空軍) 
  6、そして、ペルシア湾上にはH.W.Bush空母とその船団 
 
  今回、イスラム国の台頭の原因となったのが「アラブの春」のシリアへの波及とその結果としての内戦である。しかし、米軍の中東の拠点をこうしてみるとクウェート、バーレーン、カタール、アラブ首長国連邦など、その多くが「アラブの春」が政府によってつぶされた非民主主義の国々である。 
 
  米国は一方で、アラブの春を盾にしてリビアやシリア政府打倒を支援し、一方で、米軍基地のある国々については沈黙するばかりか、武器販売を行っている。そして、三菱重工製の部品をつんだ米国製ミサイルがカタールに販売される予定である。これを見れば、「アラブの春」について欧米諸国には二重基準が存在することが明らかだ。 
 
 
■サウジアラビアがムスリム同胞団をテロリストに指定 〜「アラブの春」の波及を恐れる王室〜 カタールとの確執 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201403082029196 
 
■続く「アラブの春」〜バーレーンの民主化運動〜 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201204220423410 
 
■バーレーンの選挙 
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201110100310551 


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