2015年03月20日00時00分掲載  無料記事
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TPP/脱グローバリゼーション

世界社会フォーラム、チュニジアで予定通り開催 「市民運動は暴力とテロリズムに反対する」

 バルド博物館でのテロが発生したチュニジアで3月26日から同30日まで2015年世界社会フォーラム(WSF)が開催され、世界中から市民、活動家が集まる。テロを受け、一部で開催を危ぶむ声も出ていたが、WSF組織委員会は18日、直ちに声明を発表し、予定通り開催することを宣言した。(大野和興) 
 
 同声明は、「テロリストグループの狙いは、チュニジアおよび同地域が現在経験している民主的移行を頓挫させ」ることにあると分析、「民主主義、自由および寛容を危険にさらすテロリズムと宗教的狂信に対して、市民のおよび平和的な闘いを勝利させるため」に、今回の大会を成功させようと呼びかけている。 
 
【組織委員会の声明【】 
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2015年3月18日、チュニス 
 
本日、国会近くのバルド博物館で発生した卑劣なテロリストの攻撃を受けて、2015世界社会フォーラム組織委員会は、世界社会フォーラムおよびすべての活動が、予定通り開催されることを宣言する。 
 
この攻撃によるテロリストグループの狙いは、チュニジアおよび同地域が現在経験している民主的移行を頓挫させて、自由、民主主義、および民主主義の確立への平和的参加を希求する市民たちの中に恐怖の状態を作り出すことである。 
 
チュニジアの社会運動、市民運動およびすべての政治機関は、直ちにテロリズムに反対し、テロリズムと闘うために団結を呼び掛けた。これは、チュニジア人が最近の民主的経験をいかに大切に考えているかを示すものである。チュニジアおよび同地域の社会および市民運動は、暴力とテロリズムに反対するために、世界中の民主的勢力のグローバルな支援に期待する。 
 
WSF(2015年3月24〜28日チュニス)へのかつてないほどの大規模な参加こそが、より良い世界、公正かつ自由な世界、および平和的共存の世界のためにオルタグローバリゼーション運動のまっただ中で行動するすべての平和および民主的勢力からの適切な回答であろう。 
 
WSF組織委員会は、民主主義、自由および寛容を危険にさらすテロリズムと宗教的狂信に対して、市民のおよび平和的な闘いを勝利させるために、すべてのWSF構成団体と参加者に、動員およびこの節目を成功させるためにに努力を強化することを呼び掛ける。 
 
2015チュニスWSF組織委員会 
コーディネーター 
Abderrahmane Hedhili 


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