2015年04月23日13時30分掲載  無料記事
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TPP/脱グローバリゼーション

米TPA法案、上院財政委が可決、来週にも本会議へ TPP交渉、一歩前進か

 米上院財政委員会は22日、通商交渉の権限を大統領に一任する貿易促進権限(TPA)法案を20対6の賛成多数で可決した。ロイターが伝えた。(大野和興 
 
 TPAが米国議会で承認されるかどうかは、山場を迎えているTPP(環太平洋経済連携協定)交渉が成立するかどうかのカギを握っている。TPAがなければ、交渉で合意が成立しても、米議会で大幅修正や拒否にある可能性がありためだ。 
 
 民主党内にTPP反対派を多く抱えるオバマ政権は、TPA法案を議会に提出するのが大幅に遅れ、TPP交渉参加国に戸惑いが広がっていた。しかし、中国がアジアア・アフリカに中国主導の新しい掲載と金融秩序をつくりあげる可能性があるアジアインフラ投資銀行(AIIB)が大きな支持を集めていることから、それに乗り遅れたオバマ・安倍の日米政府はTPPを是が非でも成立しなければならないところに追い込まれている。 
 今回、米議会がTPP法案審議をはやめた背景には、米国の経済指導体制の弱体化に対する焦りがある。 
 
 ロイター電によると、米上院財政委員会では法案を20対6の賛成多数で可決した。これから舞台は上院本会議での審議に移り、安倍晋三首相が米国を訪問する来週にも採決にかけられる見通しという。下院委員会では23日に審議する予定だ。 
 
 安倍首相は来週、米国を訪問し、オバマ大統領との会談する。 


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