2015年12月25日21時50分掲載  無料記事
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文化

ホーネッカー・ジョーク

  密告や監視が日常的に行われる世界を好む人々はいるのでしょうか。独裁国家は言論の自由が奪われた世界です。独裁国家では人々は抑圧されるために、政治指導者を風刺するジョークがたくさん作られます。ベルリンの壁が崩壊する前の東ドイツにもホーネッカー・ジョークと呼ばれるものがありました。 
 
  国家保安省(シュタージ)で盗聴と監視を専門にしている男を主人公にした映画「善き人のためのソナタ」でも、ホーネッカー・ジョークが披露されるシーンがあります。 
 
  ホーネッカーが朝、目が覚めて太陽に挨拶した。 
  「おはよう」 
  すると、太陽は挨拶を返した。 
  「おはようございます、ホーネッカーさん」 
 
  やがて昼が来て、再びホーネッカーが太陽に挨拶した。 
  「こんにちは」 
  すると、太陽も挨拶を返した。 
  「こんにちは、ホーネッカーさん」 
 
  そして日没間際、ホーネッカーは太陽に挨拶した。 
  「おつかれさん」 
  しかし、太陽は挨拶をしなかった。 
 
  ホーネッカーはもう一度、挨拶してみた。 
  「おつかれさん」 
  今回も太陽は挨拶をしなかった。 
 
  ホーネッカーは大いに疑問に思った。 
  「いったいどうしたというんだね?」 
  すると、太陽は口を開いた。 
  「くそったれめ、俺は今、西側にいるんだ」 
 
  映画ではジョークを披露しているところをうっかりシュタージの上司に聞かれた若者は左遷され、地下室での閑職に移動させられるのです。 


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