2016年10月03日23時15分掲載  無料記事
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文化

「脱走者」などの名作で知られる、フランスBD(漫画)界の名匠、ジャン=マルク・ロシェット氏 Jean-marc Rochette ( dessinateur ) 

  近未来の破滅的な世界から逃れようとする男を描く漫画シリーズ「脱走者」など数々の名作で知られる、フランスBD(漫画)界の名匠、ジャン=マルク・ロシェットさんに話を聞きました。 
 
  「脱走者」の原題は’Le Transperceneige’(雪を貫くもの)。気候変動などで生存が危機に瀕した最後の生き残りの人類が、巨大な列車に乗り込み、その列車は永遠に雪の中を走り続ける。列車は階級社会となっており、先頭の客車には富裕な貴族が乗り込み、最後尾には貧民たちが詰め込まれている。そんな巨大列車の中で貧民車両の主人公が客車を前進しながら冒険をする物語。発表から間もない1985年に漫画界のカンヌとも言われるアングレーム国際漫画祭でPrix Temoignage Chretienという賞に輝きました。そして、2013年には韓国の名匠、ポン・ジュノ監督がこの漫画を原作にした実写の映画「スノーピアサー」を発表しています。 
 
1) Comment etes -vous devenu un dessinateur de BD ? 
 
Je voulais etre guide de haute montagne ou peintre, mais a 20 ans j'ai eu un grave accident du a une chute de pierre qui a stoppe ma carriere d'alpiniste, la peinture en France dans les annees 1970 etait malheureusement passe de mode, il y avait peu d'avenir dans cet art. A la meme epoque j'ai decouvert l'underground americain, Crumb en particulier, c'etait l'explosion de la bande dessinee en France avec de nombreux magazines, l'Echo des Savanes, Actuel, Metal Hurlant, Fluide Galacial, Charlie, j'ai tente ma chance. J'ai cree le personnage d'Edmond le cochon en 1978, j'avais 22 ans, il a eu un succes presque immediatement. 
 
Q どのようにして漫画家になったのでしょうか? 
 
A 私は登山ガイドか画家になりたかったのです。しかし、20歳の時に山で落石事故に遭いまして登山家への道が閉ざされてしまったのです。一方、その頃、1970年代ですが、フランスの絵画の世界は悲しいことに時代遅れになっていて、未来は乏しいと感じました。 
丁度そんなさなか、私はアメリカのアンダーグラウンドの漫画に出会ったのです。とりわけロバート・クラムに惹かれました。そしてフランスでは漫画が大流行し、様々な漫画誌が続々と生まれたんです。l'Echo des Savanes, Actuel, Metal Hurlant, Fluide Galacial, Charlieと言ったものです。私もトライしてみたんです。1978年に豚のエドモンという登場人物を作りました。22歳の時です。成功はすぐに訪れたんですよ。 
 
2) Qui sont les artistes par lesquels vous etes influence? 
 
Pour la bande dessinee, je dirais, Alex Toth, Milton Caniff, Noel Sickles, Poivet, Crumb, Dirks, et Uderzo. Pour la peinture Corot, Monet, Soutine, Otto Dix, Goya, Rembrandt, etc. 
 
Q どのようなアーチストから影響を受けましたか? 
 
A 漫画の世界ではAlex Toth, Milton Caniff, Noel Sickles, Poivet, Crumb, Dirks, Uderzoです。また、絵画の分野ではコロー、モネ、スーチン、オットー・ディックス、ゴヤ、レンブラントなどから影響を受けました。 
 
3) Pourriez vous parler de votre projet dernier ? 
 
Je travail sur une histoire autobiographique, ma jeunesse en montagne, ou comment je suis passe de l'alpinisme a la bande dessinee. Parcours particulierement atypique. 
 
Q 最近はどんな作品を作っておられるんですか? 
 
A 今、自伝的な作品作りに打ち込んでいます。山にのめり込んだ青春時代の物語ですよ。自分の過去の体験をどう漫画に移し込むか。これまでとは異なる作業になります。 
 
4) Qu’ est- ce que votre oeuvre representative? 
 
Mon oeuvre la plus connu est sans aucun doute Le Transperceneige. 
 
Q ロシェットさんの代表作はどの作品になりますか? 
 
A 最もよく知られた作品は間違いなく「LeTransperceneige」(脱走者)です。 
 
5)Comment vous avez cree cet oeuvre? 
 
Jacques Lob le scenariste de l'histoire, apres la mort du premier dessinateur Alexis, a l'age de 32 ans, a cherche un autre dessinateur, il a pense a Schuiten, Loisel et finalement c'est moi qu'il a choisi, ce fut la grande chance de ma vie je pense, j'etais jeune 25 ans et lui avait deja 50 ans , un grand professionnel avec de l'experience et un debutant, pourtant notre association a bien fonctionnee. 
 
Q その作品「Le Transperceneige」(脱走者)はどのようにして生まれたんでしょうか? 
 
A 脚本家のジャック・ロブ がそれまで組んでいた漫画家のアレクシス が亡くなってしまって〜まだわずか32歳だったんですよ〜別の漫画家を探すことになったのです。 漫画家のSchuitenとやLoiselに声をかけたのですが、最終的に選ばれたのは私だったというわけです。私にとっては大きなチャンスでした。私は25歳で、ジャック・ロブ はすでに50歳だったんです。彼は大ベテランの作家で経験も豊富でした。私たちのコンビネーションはうまく行ったと思います。 
 
6) Que pensez-vous du monde d’ aujourd’hui? 
 
Je pense qu'il va a sa perte. 
 
Q 最後に、今日の世界をどう見ますか? 
 
A 破滅に向かっていると考えています。 
 
ロシェットさんは若い日の夢は失ったものの、今日も山登りは続けています。自宅は南仏とパリ、さらにベルリンにあり、これらの都市を往復しながら作品を描き続けているそうです。 
 
インタビュー 
村上良太 
Ryota MURAKAMI 
 
 
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