2017年02月21日18時40分掲載  無料記事
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文化

エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロと大阪、そして春 パトリス・マニグリエ(哲学者)”Eduardo Viveiros de Castro, Osaka and Sakura ”Patrice Maniglier

  パリ大学ナンテール校で哲学の教鞭をとる哲学者、パトリス・マニグリエ准教授が来日します。大阪でエドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ(Eduardo Batalha Viveiros de Castro)の人類学に関するシンポジウムが行われるのです。 
 
"Anthropology, said Claude Levi-Strauss, is humanism at the scale of humanity - or, we should say, at the scale of the Earth. Philosophy gone global, in other terms. It is then only fair that the reorientation of anthropology advocated by Eduardo Viveiros de Castro be explored in various locations across the Earth. " 
 
「クロード・レヴィ=ストロースは『人類学は人類全体規模における人間主義である』と言った。あるいは、こうも言い替えられよう、『地球規模における』と。哲学も世界中に広がっている。そういうわけで、エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロによって提唱された(新しい)人類学により、地球上の様々な場所で人類学の新しい方向づけが試されるのだ、と言っても決して言い過ぎではないであろう。」 
 
"Next stop, Osaka. And it will be fantastic to hear how Japanese colleagues understand the project of decolonizing the mind through the convergence between philosophy and anthropology that "the ontological turn in anthropology" promises. Sakura in theory is under way" 
 
 「私の(インドの)次の目的地は大阪である。私の研究仲間たちである日本人たちが、哲学と人類学を融合させることにより、精神を脱植民地化するプロジェクトをいかに理解したのか、それらの話を聞くのは素晴らしいこととなるだろう。それこそ『人類学の存在論的転換』というコンセプトが私たちに約束してくれるものなのだ。理論の世界でも桜が開花しようとしている」 
 
Patrice Maniglier パトリス・マニグリエ 
Philosopher 哲学者(パリ大学ナンテール校) 
 
 
※今回、大阪大学人間科学部の檜垣立哉、山崎吾郎らと大阪でエドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロをめぐるシンポジウムが行われる。 
 
※エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ(Eduardo Batalha Viveiros de Castro、1951〜) 
 ブラジルの文化人類学者。その著書に「食人の形而上学 ポスト構造主義的人類学への道」 
 
 
■パリの「立ち上がる夜」 フランス現代哲学と政治の関係を参加しているパリ大学准教授(哲学)に聞く Patrice Maniglier 
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■「レ・タン・モデルヌ誌」(Les Temps Modernes) サルトル、ボ―ヴォワール、メルロー・ポンティらが創刊 今も時代のテーマを取り上げる パトリス・マニグリエ(Patrice Maniglier パリ大学教授・哲学者) 
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