2019年02月12日08時11分掲載  無料記事
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【西サハラ最新情報】  AUサミットで西サハラ機構を稼働開始  平田伊都子

 2019年2月10日、11日のアフリカ連合首脳会議は、UN国連やEUヨーロッパ連合などの国際社会のみならず、TICAD を控えた日本でも珍しく注目されています。 とりわけ、AUアフリカ連合が正式国家と承認しAUアフリカ連合の正式加盟国としているSADR(サハラ・アラブ・民主共和国)の存在は、西サハラを国家承認せずTICADにも招待しないと弱い者虐めを続ける日本にとって、うざったいようです。 一方、2018年12月末にCORCAS(モロッコ王立サハラ問題諮問評議会)は日本の国旗を掲げて、日本は西サハラ紛争に関してモロッコ支持だと、大宣伝しています。 AU加盟国55のうち、西サハラだけを、日本は2019年8月TICAD7首脳会議から仲間外れにするそうです。 
 
(1)駐サウジアラビア・モロッコ大使と駐UAE・モロッコ大使を本国召還: 
 APがニュースソースだと断ってMWN(モロッコ世界ニュース)が、モロッコとサウジアラビア、そしてUAEアラブ首長国との国交断絶危機を伝えた。2月9日付けのMWNは「最近のサウジアラビア動向に関して、モロッコはモハメド・アイトゥアリ駐UAE(アラブ首長国連邦)を本国に召還した」と切り出し、「(断交)報道は、2月7日にモロッコ王国が駐サウジアラビア・モロッコ大使の本国召還に始まった。これは、湾岸王国で反モロッコ言動が駆け巡った事への、抗議だった」と言及した。モロッコのマスコミは緊迫したモロッコ対サウジアラビア+UAEとの関係に警鐘を鳴らしている。 
 駐サウジアラビア・モロッコ大使ムスタファ・マンスーリはモロッコ紙<ル360>のインタヴューで、「両国の外交危機は一時的なものだ」としたうえで、「モロッコとサウジアラビアの関係は間もなく正常化すると願っている」と、語った。 
 2月の初めに、サウジアラビアのテレビ・アルアラビーヤが、西サハラ側に立った<西サハラ・ドキュメンタリー>を流した。その中で、西サハラの現状をモロッコによる<占領地>、<植民地>と説明し、モロッコを侵略国、占領国と表現した。モロッコは西サハラを自国領土だと、2007年から主張している。モロッコはモロッコ領有権を否定するサウジアラビアに抗議して、対イエメン戦湾岸協力体制からの離脱を仄めかし、モロッコ大使の本国召還に踏み切った。 
 モロッコとサウジアラビアの軋轢は、カタール・ボイコットでモロッコがカタールのかたを持ったことに始まり、ワールドカップ招致投票でサウジがモロッコに投票せず、カショーギ・サウジ記者暗殺事件でモロッコがムハンマド・サウジ皇太子を批判し、サウジ皇太子はアラブ諸国訪問でモロッコだけを外し、、と、ますますエスカレートしてきた、、、 
 
(2)モロッコが輸出するリン鉱石は、どこから盗った?: 
 モロッコ占領地・西サハラの港から船積みされたリン鉱石運搬船が、南アフリカで拿捕され、南アフリカで裁判にかけられた。モロッコ占領地・西サハラは国連や国際司法裁判所で植民地と規定されていて、当該地の天然資源を採掘産出することはできない。南アフリカはモロッコ産リン鉱石は不法な盗品だと告訴した。 
2019年2月9日、MWN(モロッコ世界ニュース)は、「過去5年にわたり、モロッコのリン鉱石と関連物資の輸出は、年々7.8%づつ伸びてきた」と、自慢している。さらにMWN(モロッコ世界ニュース)は「リン鉱石輸出は2014年の128,000,000,000モロッコデイルハム(約1472,000,000,000円)に比べて、2018年は137,000,000,000モロッコデイルハム(約1575,500,000,000円)に上っている。モロッコ・リン鉱石輸出は安定した成長を見せている。」と、モロッコ対外局の2018年度財政報告を紹介している。リン鉱石採掘が国際法を犯していることなど、全く触れていない。いずれにしろ、MWN(モロッコ世界ニュース)は、リン鉱石の盗掘と密輸を自白したことになる。 
 日本はそのモロッコ産と称するリン鉱石を大量に輸入している。 
 
(3) AU首脳会議: 
 2月7日、AU(アフリカ連合)委員長ムーサ・ファキが、「私は国連の指導で西サハラ紛争を解決しようと模索している努力を、歓迎している」と、第34回AU年頭定例首脳会議に先立つ委員会で演説した。さらにムーサ―は、「第31回ヌアクショットサミットで設定された<AU西サハラ機構>を、今首脳会議を契機に稼働させる」と、宣言した。今会議のテーマは<難民、帰還民、国内避難民の年>で、まさに、帰還を目指す西サハラ難民の年になりそうだ。 
 ムーサの宣言どおり、2019年2月9日、<アフリカ・トロイカ>と仇名される<AU西サハラ機構>の初会合がエチオピア首都アジスアベバにあるAU本部で開かれた。南アフリカが指導する<アフリカ西サハラ機構>の情報筋によると、「この機構は、ジョアキン・シサノ元モザンビーク大統領をアフリカの西サハラ担当とし、国連特使ホルスト・ケーラー元ドイツ大統領の尽力を支えていく」と、説明した。<アフリカ・トロイカ>とは、AU、UN、EUの三者を暗示しているらしい。 
 SADR(サハラ・アラブ民主共和国)西サハラ難民政府はブラヒム・ガリ大統領以下、ワリド・サレク外務大臣、モハマド・ベイサット外務省特別全権大使、シデイ・オマルUN サハラ代表など10人以上の代表団が、第34回AUサミットに参加した。 
一方、MWN(モロッコ・世界・ニュース)は、「モハンマド�裟ぅ皀蹈奪街餡Δ量仁瓩鮗�けて、モロッコ首相サアド・エルオスマニが率いる代表団がアジスアベバに週末、出発する。派遣団はモロッコを代表して、第32回AUサミットに参加する。併設されるシンポジウムには、国連事務総長も出席の予定だ」と、2月8日に伝えた。 
 そのアントニオ・グテーレス国連事務総長はアジスアベバで2月10日、国連主導の<西サハラ紛争>の両当事者直接交渉再開に向けて、ブラヒム・ガリ西サハラ難民政府大統領と会談を行った。 
 
 2月2日に西サハラの青年が焼身抗議をしました。 アハマド(享年21才)は、2月6日にモロッコのカサブランカ病院で亡くなっていました。 西サハラの難民に悲しい報せが届いたのは、死後5日も経ってからの事です。 モロッコ占領地・西サハラでモロッコ警察に銃殺されたサアド(享年25才)の遺体は、額に銃弾の痕を残したまま一年半もモロッコ占領地・西サハラのモロッコ警察病院の冷凍室に放置されていました。 
 私たち仏教徒は仏様を大事にします。 
 イスラム教徒も殉教者を敬います。 
 モロッコは、敬虔なイスラム教国とお聞きしておりますが、、? 
 
Youtubeにアップした「人民投票」(Referendum)を今年もご案内します。 
「人民投票」日本語版 URL :https://youtu.be/Skx5CP3lMLc 
「Referendum」英語版 URL: https://youtu.be/v0awSc25BUU 
 
Youtubeに4月アップした「ラストコロニー西サハラ」もよろしくお願いいたします。 
「ラストコロニー西サハラ 日本語版URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo 
「Last Colony in Africa]  英語版URL:  https://youtu.be/au5p6mxvheo 
 
 
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之     2019年2月12日 
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子 


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